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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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腕に当たっただけでそんなに騒いで馬鹿みたい。
前の由佳が今と同じ状況になってたら、叫び方も女の子らしいな、大丈夫かなー?ってなってたかもしれない
だってその時は”まだ”友達だったから。
菅原「由佳、腕痛くないか?」
西谷「次も当たると悪いから俺の背中にいるといいぞ!なんてな!」
本性を知らないからそんな事言えるんだよ。
結局、私が頑張ってボール回してたのも田中くん以外は気付いくれてない
もうこんなのも慣れちゃったし別に今更って感じなんだけど。
本調子じゃない身体でここまで出来たことが凄い。帰ったら自分をちゃんと褒めてあげよう
田中くんも皆の輪に入って行ったし、残りのボールを拾っていると独り言のような声が耳に入ってきた
月島「対した事じゃないのに騒ぎすぎでしょ。」
ボールを拾う手は止めずに、黙って聞いていた。
チラッとバレないように月島くんに目線を向けると、面倒くさそうな顔をして皆の方を睨んでいる
そこに「ツッキー!どうかした?」とやって来た山口くんに「別に。」と軽く流してそこで2人の会話は終了していた
月島くん
初めて見た時から怖いイメージだったけど、第一印象と変わらずやっぱり怖いな
身長が高いのもあるけど、あの目で睨まれたら私無理かも
怒らせないようにしないと。
全員のレシーブ練習が終わると、そろそろ休憩の時間が近くなって来たのでドリンクの準備をし始める
何かもう、ここまで来たら最後までやれそうだな
目の前はやっぱりグワングワン回ってて気持ち悪いけど我慢できなくもない
一人一人のスクイズに水を入れて粉を入れた後しっかりとフタをして混ぜる
それを何度も繰り返していると横に影が出来る。
ん?暗くなった
そんな一気に夕日が沈む事なんてないよなあ
なんて顔をあげて空を見ようとするよりも先に私の視界に入ってきたのはさっき月島くんと話してた山口くんだ
山口「橘先輩、俺手伝います!」
いつの日かの山口くんも、こうやってやって来て手伝ってくれたっけ。
私また作るの遅れてたのかな
今回だって、山口くんは谷地さんや他の人達に頼まれて此処に来たのだろう
練習した後なのに申し訳ない
お礼を言って一緒に作り始めて数分
ドリンクは完成した。
籠にドリンクを入れて持とうとした時、それから何も喋らなかった山口くんがいきなり口を開いた
山口「橘先輩…無理してないですか?」