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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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いつもより長く感じた午後の授業をなんとか乗り切ってジャージに着替えると体育館に向かった。
部活は部活で
私はマネージャー
皆一生懸命に頑張ってるんだから、私も手なんて抜いてはいけない
切り替えなきゃ。
澤村先輩の「集合!」という声を合図に集まる部員達
横目でチラッと見ると、珍しく由佳が遅刻せずに来ていた。
流石にまずいと思ったのかな
全員集まったことを確認すると烏養監督が練習内容を伝え始めた。
頭痛が酷いとか、そんな風邪ではないけど私最後までもつだろうか、
清水さんにだけでも伝えといた方がいいかな。いや迷惑掛けたくない
さっきよりかはマシになってきてるし、大丈夫大丈夫
清水「私達も行こうか。」
あ。やばいボーッとしてたら話聞いてなかった
清水さんの声で我に返り、気付くと部員のメンバーは移動してる
烏養監督の側に球が沢山置かれている辺り、1人ずつレシーブの練習でもするんだろう
分担聞いてなかったけど、状況を見るに谷地さんが球渡しで清水さんが記録か
じゃあ、私と由佳はボール拾いだろう。と移動していたら何故か今日はやけに視線を感じる
え、私何かしたかな。
見られてると思ったら、そちらに目線を持っていく勇気はなく気付いてない振りをした
烏養「じゃあまず1本行くぞー」
成功したら1人1回、失敗したら最高1人5回するみたい
最初は澤村先輩
3年生というだけあってやっぱりレシーブがとても上手だ。
澤村先輩の返したボールは私側に向かってきた
私は小走りでそのボールを拾って谷地さんの元へ流した
その次もその次も、その次も
私は重い身体を動かして、走って走って走った。
運が悪いのか先程から私側ばかりに球が転がってくる
ふと由佳を見るも、ずっと突っ立って「皆ファイトー!」「その調子!」と応援してるだけ
私はあんな大きい声で応援なんて出来ないから、それは有難いんだけど少しはこっちも手伝ってくれないかな
由佳のいる場所、考えてみればそもそもあんまボール来ないとこじゃん
体育館の端から端まで走り回っても私だけじゃ間に合わず何球もたまってるっていうのに。
ほら、またボールがこっちに流れてきた
でも、次から次へとボールは止まらない
『…っ、』
走り回ったからか、呼吸が乱れる
休む暇なんてなく私はまた通り過ぎていくボールをひたすら追いかけた。