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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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澤村先輩を怒らせたら怖いっていうのは、一緒にマネージャーをしてきた由佳なら分かってるはずなのに。
変わりたいが為に、見た目をそんなに派手にしたのは別に個人の自由だしいいけど
遅刻して部員の皆に迷惑かけて問題児気取りしてるのは意味が分からない
チラッと私を見てくるのは、私がまだ助けてくれると期待してるからなの?
私がまだ、由佳の事を気にしてるって思ってるからなの?
由佳「あの、えっと…、」
澤村「……」
澤村先輩も、部員の皆も次の言葉をずっと待っている
由佳に裏切られてから、私はどうでもよくなっちゃった…
あんな事を影で言っといて、こういう時だけ私に助けを求めるような目を向けてくるのは勝手すぎだよ
私が何も言おうとしないからか、由佳は眉を下げた表情で話し出す
由佳「言いにくいんですけど、」
次の言葉が由佳の口から出た時、頭が真っ白になった
皆の視線が由佳から私に移る
心臓がキュッとなった。
由佳「夢主から今日はいつもより遅めの時間から部活だよって言われて、、」
私、そんなこと一言も言ってない。
そもそも由佳とは連絡も最近取り合ってないし部活以外は滅多に話さない
私の事なんてどうでもいいんだろうなとは思ってたけど、まさか由佳が私のせいにするなんて想像もつかなかった
皆がヒソヒソと何か言ってる
澤村先輩が私に近付いてくる
どうしよう、怒られる
もっと嫌われる
どんどん身体が強ばって周りが見えなくなる
私のせいじゃない
否定しないといけないのに声は出ない
清水「夢主ちゃん、大丈夫?」
肩に手が触れてはっと冷静になる。
心配して清水さんが寄ってきてくれたみたいだった
ゆっくりと顔を上げて恐る恐る澤村先輩の顔を見る
絶対怒ってるだろうなと思ったら私の予想していた表情とは違っていて優しい顔で私を見ていた
澤村「田口がそう言ってるが、橘さんはどうなんだ?」
『ぁ、…いや、私はそんな事言ってないです。』
月島「…。そもそも昨日橘さんは部活来れてないんだから今日の事しらないでしょ」
由佳「!…そっ、そうだよね!ごめんね夢主…。誰かが言ったのと勘違いしてたみたい」
好きな月島くんから正論を言われて焦ったのか困った顔をして由佳は私に頭を下げた
『すみません、大事な時間をとらせてしまって』
勘違いであっても、私と由佳の件で練習の時間を止めたことには変わりない
今日の朝練は、集中出来ないまま終わった。