お名前を入れるとより楽しく読む事が出来ます
ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
夢主設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
完全には治ってないけど、これならあまり目立たないし大丈夫そうだ。
朝食を食べた後、飲み薬を飲んで登校した
昨日部活休んじゃったし朝練はちゃんと頑張ろう
清水さん達には迷惑掛けたし今日は皆より早めに行って準備しとこうかな
体育館の鍵を取りに行って開けたあと、タオルを用意して、スクイズをすぐに作りに行けるように入口付近に置いといた
まだまだ皆が来る時間には早いし、部室と倉庫の整理でもしとこうかな
整理が終わって時計を見ると、そろそろ皆来るいい時間帯になっている事に気づく
ネット張ろう
と、思って倉庫から支え柱を持って出た時、騒がしい声が聞こえたと同時に体育館の扉が勢いよく開かれた
ビクッと身体が反応して思わず持っている硬い支え柱に頭をぶつけた
痛っと頭に手を添えて朝から元気だなーと入口に目を向けた
日向「俺が先に触ったから俺が先だ!」
影山「いや俺だ、日向ボケェ!」
何となく、2人が一番最初に来るだろうなとは思ってたけど実際そうだったら気まづいな
まあ誰が来ても気まづいだろうけど。
取り敢えず、挨拶だけはしといた方がいいよね
『…2人ともおはようございます』
「「……」」
私の声が小さくて聞こえてないかもって思ったけど、聞こえてたみたいで2人同時に私の方を向いた
見られるのは好きじゃない
ああ、やっぱりまだ挨拶しなければよかった。向こうから挨拶されたら返すだけで良かったかもしれない
あんなに騒がしくて言い合いしてたのに、私の声が聞こえた瞬間こんなに静かになるんだもん
はあ、溜息をつきたくなった。
数秒その沈黙が続いた
その後、日向くんが挨拶を返してくれたあと影山くんも遅れて返してくれる
無視はされなかったけど、やっぱり部員の皆とはまだまだ仲良くなれないな、なんて思いながら止まっていた足を動かしてネットを張り始める
気持ち的には、前より前向きになれたんだろうけど、こういうとこはなかなか直らない
あの2人に気を使わせているだろうし、早くネット張り終わったらドリンクでも作りに体育館から出よう
2本目の重い支え柱を倉庫から持って来てる時、ふと手が軽くなった
いや、軽くなったっていうか、手から硬い感触がなくなったっていうか…。
日向「俺達も手伝います!な、影山!」
影山「おう」
呆然と突っ立ったまま立ち上がっていくネットを眺めていた