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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
夢主設定
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ほんの少し
本当に少しだけ。
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由佳の事はもう諦めようという気持ちに対して抵抗している心が傷んだ
でもそんな私の気持ちも、由佳は簡単に崩してしまうんだね
ある時、体育授業があって更衣室で着替えてる途中、体育館で使うシューズを教室に忘れてる事に気付いて教室に戻らないと行けない事になった
私は早めに更衣室に向かっていたので、教室に歩いて取りに戻っても授業には間に合うし問題はなかった
教室が見えてきて、さあ早く体育館シューズを回収して体育館に戻ろうとドアに近付いた瞬間だった
教室の中から数人の声が聞こえてきて、咄嗟に入るのをやめた
まだ時間あるし間に合うとはいえ、早めに行っといて時間に余裕持った方がいいんじゃないと思った
どうせ、しょうもない話で盛り上がってるんだろう
私は気にもしていなかった
そして、ドアに手をかけて入ろうとしたそのタイミングで由佳のいつもよりは低い声が教室中に響いた
由佳「芋って言ったらやっぱ夢主じゃない?」
優菜「あ、それ思ったわ!1年ん時と変わんないよな。それで由佳に嫉妬してんのマジウケる!」
由佳「あんな見た目で由佳に嫉妬されても。なんの努力もしてないのに」
優菜「わかるー。しかもさ、いっつもぐじぐじしててウザイわ。言いたい事あるなら言えばって感じ」
学年で芋感が凄い人は誰か、という話になってそっから私の事を言い出したみたいだった
私の名前が出てきた瞬間、心臓がドクンッと音をたててうるさかった。
これでハッキリした
由佳は私の事なんてもうどうでもいいんだって。
少しでも由佳の事を考えていた私が馬鹿だった
一年生の頃の由佳は何処に行っちゃったんだろうね
女子ってほんと面倒臭い
こういうことがあるから女子って嫌いだ
たまに男に生まれたかったって思う時がある
悔しい
悔しい悔しい悔しい
好き勝手私の悪口言いながら笑うってどうなの。
対して特別可愛い顔してないくせに、人を馬鹿にしてさ
あんた達がクラスの中心に入れるのは、顔じゃなくてあんたらの汚い性格のおかげだから。
"ぐじぐじしててウザイ"?
そう、ウザイか。
私だってお前の事ウザイって思ったよ物凄く
何も知らないくせに。
言えない本音
変わりたい
見返したい
強くなりたい
可愛くなりたい
由佳に裏切られたこの日
私はある事を強く、強く決心した。