お名前を入れるとより楽しく読む事が出来ます
ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
夢主設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2日間休んだだけなのに、とても学校に行きにくい
教室に近づくに連れて緊張と共に顔の筋肉も硬くなる
ふうと深呼吸を含んだ声は震えているようにも思える
右手で教室のドアを開けて、中に入ると何人か私に気付いて見てくる
もうやめて
音に反応するのは分かるけど入っただけで私の顔ジロジロ見るのやめてくれ。
心の中は乱れつつも、外面は普通の顔をして自分の席に着いた
『おはよ…。』
見慣れた後ろ姿の由佳に挨拶した。
すると由佳は少しだけ間を置いてから振り向いて返してくれた
一瞬真顔になったけど、すぐに笑顔になって。
なんかあったのかな?と思っていると、
由佳の唇が紅いことに気づく
『由佳、今日唇紅いね。リップ?』
由佳「そうだよ!優菜にこれオススメだよって言われたから買ってみたんだぁ」
優菜……
その名前を聞いて顔を顰める
『いいなー、デザインも可愛いし。ソレなんて言う名前のリップ?』
由佳に気付かれないようにすぐに笑顔に切り替えて話を進めた
由佳「あー、これねブランド品なんだよ。だから言っても夢主には分かんないかも!」
そう言ってそのリップの蓋を開ける由佳
なにそれ。
私は化粧をしないから、知らないと思うって言ってるんだろうけど
私にはそれが、遠回しに由佳が私の事を下に見てきてるんだと感じたよ?
友達って、対等の立ち位置じゃないの
優菜「由佳、授業まで時間あるし隣のクラス行こうや」
由佳「うん、今行くね」
私に困ったような笑顔を向けて教室から出ていった。
時枝優菜
ほんとウザイ。
2人が出ていった先を見てギュッと拳を握った
今の私の顔、とても酷いだろうな
この歪んだ顔、早く元に戻さなきゃクラスメイトに見られたら何か言われちゃう
「なあ橘さん」
そんな時、隣から声をかけられた。
嫉妬と怒りでどうにかなりそうになりながらも冷静さを演じて横を向いた
「ルーズリーフ持ってる?オレ今日ノート忘れてさ」
隣の席の
彼は、時枝優菜とつるんでるうちの一人でもある
明るくて、うるさくて、愛想よくて誰とでも話せるそんな人
一年生になった初日の体育授業の時に集団行動が終わって、残った後半の時間女子とサッカーをしていた男子だ
顔も整っててよく女子と話してるのを見る
まさか2年もこの人と同じクラスになるなんて思ってなかったけど。