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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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由佳が入部して数日が経った。
初日程、私は舞い上がっていて由佳と一緒に部活が出来ることが嬉しくて楽しくやっていた
でも日が重なる事に、由佳は少しの時間で場に馴染んだ。
私より後に入部したのになんでこんなにも差が出たのだろう
”性格は自分とあまり変わらないはずなのに、なんであんなにチヤホヤされてるの”
私と、何が違うの?
考える時間があれば、最近はそんな事ばかりが頭を埋めつくした
日に日に仲良くなっていく由佳と前より相手にされなくなった自分
ただただ、胸が苦しかった
私の方が仕事も出来るし丁寧だし、気を使えるのに…
気付けば由佳に対して嫉妬していた。
私が洗濯して干して畳んだタオルを由佳は「ありがとう。ごめんね一人で畳ませちゃって」と受け取ると隣に立ってドリンクと一緒に配り出す
由佳のこういうところがあるから、嫌いになれない。
不器用だけど仕事はちゃんとするし、悪かったらごめんと謝るしお礼も言う
由佳がこんなにいい子だから、もっともっと苦しくなる
口に出して言えないから
____心がギスギスと悲鳴を上げ始める
***
タオルとドリンクを渡して先輩達は由佳の頭をポンっと撫でた
それを視界に入れるのが嫌ですぐ目を逸らした。
すると、逸らした先にいたのは日向くんでバッチリ目が合ってしまった
うわ、どうしよう気まづいとか思いつつもどう誤魔化そうと考えていた
そこで手に持っているタオルが目に入る
日向くんの手元を見るとまだ貰っていないみたいだった
私は咄嗟にそれをいい事に、気まづさを逃れる理由にして日向くんにタオルとドリンクを渡そうとした
日向「橘先輩、具合でも悪いんですか!」
差し出したタオルを受け取ろうとしなかった日向くんに不思議がっていると、何故か心配された
私が暗い顔をしていたからだそう。
でもやめてくれ
日向くんは優しいから私のことを思って言ってくれたんだろうけど、
大きな日向くんの声は体育館全体に響き渡って、部員の皆が私たちに注目しだす
皆私のことを見てる
最悪だ
『や、あ、大丈夫』
そう返すも、一度注目を浴びればなかなかそれから抜け出せるわけもなく、どんどん私の頬は熱を帯びた
こんなタイミングで、赤面症が出てくるなんて。
もうほんとに、ほんとに
嫌い。