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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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新一年生が入学してきて数日。
地獄の朝練が終わって、教室に入ると由佳に「おはよう」と挨拶する
由佳は「朝練お疲れ様」と私に気付くとすぐに身体を後ろに向けて担任が来るまで話し出す
いつも通りの日常だ。
いつも通りのはずなのに、由佳はなんかいつもと違う
私の気にし過ぎかな?とか思ったけど、私と話してる途中でも何かを思い出したようにニヤニヤと笑っていた
ひとりで笑ってるもんだから、気持ち悪かったので「なに一人で笑ってんの?変な人」とジト目で見た。
由佳「それがね、」
担任「はい席つけー、出席確認するぞー」
由佳が口を開いたタイミングで担任が入ってきた。
由佳はまた後で話すと言って前を向いた
あんなに笑ってたから、相当いい事があったんだろうな。
出席確認が終わってHRが終わると、1限目の授業の準備をする
まだ言ってこない辺り、さっきの続きは昼休みかな。
めちゃくちゃ気になる
あんな由佳の顔初めて見たし
私もそんなにいい事あったらなー
少しは楽しく思えるんだろうけど。
後姿の由佳を頬杖をつきながらボーッと眺めていると1限目の授業が始まるチャイムがなった
***
午前中の授業が終わりお昼休み
私の机に由佳は迎え合うようにしてお弁当を広げた。
今日はお母さんが朝早くに起きて作ってくれたお弁当
中身は、ミートボールや唐揚げ、卵焼きにウィンナー、ミニコロッケとミニグラタン、そしてプチトマト
白ご飯の上にはのりたまふりかけがかけられている
全部私の好きなものばっかり。
野菜はプチトマトだけって…
お母さんらしい
昔から出てくる夜ご飯とかも私の好きなものだけだったなあ
なんてお母さんの愛を感じていると、目の前にいる由佳がいきなり頬を赤く染めた
え、なに、何があったの?
私も人の事言えないけどさ、人前に経つと緊張して赤面しちゃうから
由佳「あのさ、」
『う、うん』
由佳「好きな人出来た」
『……………』
好きな人か。
好きな人ね
って、由佳に好きな人が出来たの?
私だってまだ好きな人いないのに?
嫌、私がいないのは別に関係ないけどさ、
『え!由佳に春が!』
高校生だもんなあ
恋くらいするよね
でも私はヒトを好きになった事はない
だからそんなに恥ずかしそうな顔して言う由佳が恋という名の青春をしていて少しだけ羨ましいと思った。