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ヒロインに憧れてるけど目立つのは嫌い【HQ】
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そんな経由で私はバレー部のマネージャーに入部した。
一日一日部活が終わる度に、私は沢山バレーの事、マネージャーの事について勉強した。
タオルはなんの洗剤を使ったらいいとか、どうやって干したら乾いた時ふわふわになるのか、とか
スコアの付け方、ネットの正しい張り方、テーピングの巻き方
ドリンクはいつも同じ味だったら飽きるだろうと思って他の味の作り方を探してみたり
兎に角、清水さんや他の部員に迷惑がかからないように努力した。
知らない事が分かってきて、それがどんどん出来るようになると、全然苦じゃなかった
でも、一つだけ
私には悩みがあった。
マネージャーの仕事はとてもやり甲斐があって皆の為になってるんだと、とても嬉しかったんだ。
でも、この性格上、部員の皆が楽しくワイワイ騒いで話してる輪の中に入っていく事が出来なかった
入部して数日は、皆私の事をあんま知らないだろうから仲良くなる為に話しかけてくれたけど
人見知りの自分が邪魔をして、結局は質問されたらそれに答えるだけで、自分からは話を振れなかった
それも何日も繰り返して行くうちに、次第に部員の人達は必要最低限しか話しかけなくなった。
小さな私の憧れが近付いたと思ったら、遠のいた。
自分から壁をつくってしまうのは、無意識だ
気付いたらいつも嫌な方向へ進んでて、最終的には仲良くしてる他人を見て「いいなあ」と羨ましがる
それが視界に入るたんびに、性格を変える努力をしようと試みるも殻を破る事が出来ず終わる
なんでも私は弱虫だね。
どうせ私は脇役
どうせ私は代わりなんていくらでもいるそこら辺のモブ
主役にはなれない
そのくせ、周りの人に期待する
誰か私の事気にかけてくれるんじゃないか、話しかけてくれるんじゃないかって
そう思うのは、
わがまま過ぎるかな?
想像していたのと違う
いつもそう
楽しい高校生ライフも失敗に終わった。
コミュニケーション能力が高い子と性格を変えたい、整っている好きな顔のパーツを一部分ずつ交換したい
理想の自分を頭の中で思い浮かべては現実に戻って落胆する
鏡の中に移った時の自分の顔を見た時は、吐き出したくなるような自己嫌悪に陥るんだ。
もう、ほんと
___そんな自分が大嫌い。