メモ部屋 のちのち構成し直す小説のネタ
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朝は愛刀の手入れから始まる。
俺が師匠に弟子入りして16年にもなるのか、、。
この刀は、師匠と一緒にヒーローとして活動を許可された記念すべき6年前、師匠に頂いた大切な刀だ。
俺やカマ、ドリルは普段はそれぞれの家で過ごしている。
なるべく見回りの地域が被らないように家も、それぞれある程度は離れた場所に暮らしている。
師匠はB市に近いA市。
俺はB市の外れ。カマはA市に近いC市で、ドリルはA市に近いF市だ。
、、、俺もA市の近くが良かったんだが、探している物件の条件やそれぞれが近くなりすぎないようにある程度距離を保つと今の物件に決まった。
まぁB市も比較的A市に近いし、師匠の家が他の2人よりも近いからいいか。
愛刀の手入れが終わり、茶を飲みながらそんなことを考える。
終わったことを考えても仕方ないし、見回りの時間までまだ少し時間がある。
次に行きたい旅行先のピックアップでもするか、、
旅行雑誌をパラパラとめくる。
、、ん?
怪人がよく出る?Z市、、か、、
''怪人がよく出るので旅行先にZ市は選ぶことはオススメしません!''
チープな鳥のキャラクターにそんな吹き出しがついている。
まぁ、あんまりいい観光地もなかったと記憶している。
よく怪人が出るので5、6回くらいは招集に応じたことがあるが、、、そんなの何処の市も似たようなものだ。
すぐに忘れ、次の特集に目を通し始めた。
、、もう昼時か。
そろそろ飯にでも、、
ピカッ!!
ぐっ!?
唐突な光が目を潰す
「敵襲か!!??」
座っていたテーブルの向かい側で光ったことはわかるが、何が起きているかまだ目がぼやけていて見えない。
誰かがいる。
愛刀を構え、
「誰だ!!」
、、、返事がない。
だんだんと目が慣れてきた。
誰かが倒れている。
見たところ成人済みの、ごくごく普通の女性だが、、、
本当にごくごく普通の女性は人の家にテレポートしてくることはないだろう。
さっきの光がテレポートする何かだと考えて良いだろう。怪人である可能性を考えながらさらに声をかける。
「おい!寝ているのか?起きて両手を上げろ!」
、、、やはり、返事がない。死んでいるのか?
恐る恐る近付き、脈があることはわかった。
、、、意を決して、揺すってみる。
「、、、ん、、」
!!
「おい」
距離を取り声をかける。
「、、、、」
「お前は誰だ?どうやって入ってきた?」
俺の顔を見るばかりで何も言わない。
まだ意識が混濁しているのか?
「、、、だれ?」
質問に質問で返されるとは、、、
「、、、はぁ、俺はイアイアンだ。これでもヒーローをやっている。
お前は誰だ?」
「、、、、」
何も言わない
「質問に答えろ」
語気を強めて聞く。
「あっ、えっと、なんて聞かれたんでしたっけ?」
はぁ!?
これは、、先が思いやられるな、、
「お前は誰だと聞いたんだ。」
「あっ、えっ、すみません
私の名前は、、、さくらです。」
嘘だな。
少じ気゙が揺らいだ。
、、泳がせるか。
「どこから来た?何しにここへ?」
「えっ、、と、、ここはどこですか?」
「知らずにいるのか?」
「ちょっと、、自分、さっきまで自室で寝ていたので状況が上手く、、、、わかりません」
嘘じゃない、、、、だと、、?
どういう事なんだ。本当のことか?それとも意識がはっきりしてきて嘘がうまくつけるようになったのか。
「、、?」
「、、、、」
「、、あ、あの〜」
「なんだ」
「えっと、、お名前をお伺いしても、、?」
「、、イアイアンだ」
、、?僅かに気が揺らいだ?
俺が誰か知らなかった?知って動揺したのか?
少なくとも俺の家に来るつもりはなかったことはわかるな。
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