メモ部屋 のちのち構成し直す小説のネタ
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10歳に幸四郎と別れた 修正する
8歳
私は村に着いて早速、笑顔の仮面で愛想を振りまくり、地位を確約した。
まず、元気な声で客引きをしまくり、常連に顔を覚えてもらった。なおかつ引き取ってもらった叔父叔母には文句のひとつも言わず、とにかく出来そうなことを先回りして手伝った。昔、母に褒められた肩もみから料理の手伝い、風呂を炊いたり。なんでもやった。
しかし、全てをそんなことに費やしている時間はない。いくら人脈は大事とはいえ、護身術を学ばなければ、結局は家に楯突くのを恐れた人々に守って貰えず、連れ去られてしまうかもしれない。だから、とにかく体を鍛えた。早朝、誰よりも早くに起き、筋トレと走り込みをする。みんなが起きてきたら手伝いをしてまわり、夕方にはまた筋トレをして、走り込みをして。
時々お店が空いていたり、お休みの日には遊びに行ってくるといって、出かけた。もちろん遊ばず川の石を拾い、石器を作ったりした。体力作りもした。
この間2ヶ月と1週間と3日。なかなか体力は仕上がってきたが、石器の方はうろ覚えではなまくらしか作れない。どうしようか、、、
そんな中、先生に出会った。
彼は薬草についてなら誰にも負けない、稀代の天才医師だと、、、飯屋でたまたまそう聞いた私は自分の知る限りの薬草を摘み、先生に会いに行ったのだ。教えを乞いに。
先生は言った。
「3種類ほど毒草が混ざっている。俺を殺す気か。素人がやることじゃない。」と。
わざとだと言った。薬に使えるだろうと。
そういうと、そこまで知っていてなぜ自分に教えを乞うのかと聞かれた。ので、、、
「自分には家族が沢山います。食べれるものはなんでも食べたい。だから教えて欲しい。もし毒草でも混ざっていたら困るのはあなたでは無いですか?」
と、自分自身を人質にとり交渉した。
事前にどんな人物かを知り合った人々に聞いておいたが、彼は困っている人は放っておけない性格らしく、腕も良い薬師らしい。それならばこう言えば毒草以外の全ては絶対に教えてくれるだろうと私は考えた。私には1人で食べていく力が必要なだけで、薬の知識も毒の知識も今は必要ないと判断したためだ。
かれは狙い通り教えてくれた。しかも薬や毒の知識まで。はっきり言って、、、ちょっと余計だがおおむね予想通りになったので良しとする。
最近はなまくらが成長し、ちょっとなまくら位になったのでヘビやカエルを捕まえるようになった。皮をはぎ、ほとんど肉にして持ち帰った。かれに弟子入りしたと叔父達には事前に伝えておいたので、先生がくれたと適当言って持ち帰った。何の肉かは先生の秘伝らしいと言うと、まああの先生だし、と、通った。随分信頼されているようだが人肉とかだったらどうするんだ?と、少し心配になった。
さらに2か月後、そろそろ知識もついたし、適当言って短刀でも、と、軽く考えねだった。
が、熱気を伝えるために見せた石器2代目は没収され、くそ怒られた。
「お前はおなごだろう!何故こんなものを作っている!それに短刀がなぜ必要なんだ!」と。想定外に怒られ、薬草が、、、とか、肉を家族にたべさせてあげたくて、、、などといったらヒートアップされた。何故だ。
我慢してうんうん聞いていたら、もし刃物をまた作ろうとしたり、ねだったら、もう何も教えないと言われ、思わずカチンときてしまった。
「先生なんか嫌い!!!」
もう知らない!と言わんばかりに怒り、いつもの様に森へはいった。
(まったく、、、大嫌いだって言わない私を褒めて欲しいくらいだねっ!)
(何かを感じ、街へ来て母屋を借り、ブラブラ歩いている師匠が目撃。興味をもつ。(幼い女の子が、、、?)と思うね、そりゃそうだね。)
そして私は気づかず、ずんずんと進み、、、奥まった所へカエルを取りに来た。
そろそろ環境破壊を心配しているので、奥の方で取ろうとかとおもったのだった。
カエルいないかな〜?と探していると
ガサッ
あっやば、、、誰か来た?
あっでもいつもみたいに野良猫かな?
と思い横を見ると、、、
デデーン
くまさんに出会った。
2秒見つめた後、後ろへ後退。
ゆっくり、ゆっくり、、、結構下がった頃、走る準備をし、足に括りつけておいた石器を手にとった。難しいだろうが、追いつかれ、押し倒されたら殴るだけじゃ私の腕力が足りない。顔を切りつければ少しは時間を稼げるだろうと。
さらに下がり続けると、ハッとしたようにクマがグルグル言い出し走ってくる。
走るため振り向こうとする。
だめだ、間に合わない、やられ
刹那
クマの倒れる音がした。
崩れ落ちるくまの傍らにいる人物は手のひらサイズの刃物を持っていた。
だが、どう考えてもくまの首回りより小さい刃だ。
かれはひとこと。
今日は、、、熊鍋か、、、
あんぐり。
(うそ、、、、、短刀で、、、?
し、しかも熊鍋、、、!??)
さらに驚くことに、くまの首が少し離れたところに吹き飛んでいた。
まさか短刀で、、、?
その姿、よくよく見るとどこか見覚えがある。
身に纏う衣は洋服でなく和服だったが、髭や髪型、背負う刀など。
鷹の目
世界一の剣豪
七武海
彼の名は、、、
(、、、、、、やばくね?ミポたんやん?助かったけど助かってないんじゃね?ていうか時代考えて?お前さん大海賊時代やろ?ガクブル)
、、、よいしょ
、、、、、、(うせやん、、、1人でくま担いどるぞ、、、)
おい。
!?は、はい?
主に興味が湧いた。
、、、その手に持っているものもな。
私の手には、石器3代目があった。
(、、、あかーん、、、)
ついてこい
そういわれ、大人しく付いていくと、比較的森の入り口に近いところにくる。と、彼はくまの体を逆さまに木に立てかけ、近くに座る。
、、、
、、、
(、、、え?びっくりするくらいなんもしゃべんないやん、、、)
、、、おい
!?うぇ、はい!
、、、うぇ?
い、いや、びっくりしただけです。
、、、名は?
、、、名前ですか?、、、、、、齋藤、さくらといいます。
、、、おれは、鷹田創世だ。
たかだ、そうせいさん?
ああ。
、、、
、、、
(だから沈黙やめーや、、、てかミポたんじゃない、、、?そんなばかな、確かに和服だけど、、、)
、、、、、、、、、
あの、、、
なんだ
熊、、、
ああ、そろそろか。
どうやら、血抜きをしていたらしい。
くまスパー解体サクサク
一応知識をつけるためガン見する。
(結構グロいな、、)
解体が終わり、皮が剥がれ、内蔵が取られきったクマを担ぐ。
なんか内蔵とかを放置しそうな気がしたので事前に断りを入れ、川に案内したり、近くに穴を掘っておいた。お陰で血だらけクマを担がれるルートは外れたらしい。心底良かった。
内蔵もそのままにしておくと森の浅い所だから色々まずいし。
ついて行き、かれの家に来た。町はずれにある、一軒家だった。
(ちなみにかれは将軍に近い地位だが、金はほぼ手付かず、天下りのようなことをして、戦友のような関係の女性を探している。恋かと思いきや家族(義理)。名は田代くいな(たしぎ、くいなの名を貰い、メガネあり。幸四郎の嫁になる予定))
クマの1部を切り取ったかと思うと、残りをまだ雪の残る庭先の木陰に放り投げ、家の中へ入った。
えええええええ!????!???
?なぜそんなに驚く?
いや、だって、え?いくら草生えてるって言ったって、、、え?
後で洗えば良かろう
、、、資源は有限ですよ、、、、、、
(うせやん、、、水もったいな、、、この時代に衛生の話したってしかたねぇよな、、、)
?しげん?
昼時になったので、熊鍋を作るようだ。
野菜を切ったりなんなり手伝うと申し出たら、いらんと言われてしまう。
しかし、食い下がったらあっさり許可は降りた。わけわからん。
、、、熊肉は、、、彼に任せた。
、、、トントントントト
、、、あの
なんだ
残りの熊肉どうするんですか?
特に考えていない。
なら近隣の人へ渡すとか、、、
なぜだ?
えっ!?
、、、?何をそんなに驚く?
い、いや、、、(この時代ってそんな感じなのか、、、?)
、、、ああ、そうか。半分持っていっていいぞ
!?い、いらないです!近隣の人にでも配ってあげてください!
なぜ知らぬやつに渡さねばなるまい?
、、、まじかよ、、、
?
あー、あの、、、
特に、おれは今日ここに住み始めたばかりだ。顔見知りでもない。
!?、、、なおさら、渡しましょうよ。挨拶も兼ねて。
別によろしくなどとしたくないのだが、、、
、、、挨拶は社会人の基本ですよ
しゃかいじん、、、?
とにかく、大人ならした方がいいですよ、多分。
、、、そうか、わかった。
そんなこんなで鍋ができ、食べる。
ズズっ、、、うまっ!!めっちゃ美味、、、
(やばい、思わずにやけてまう、、、)
、、、ふ
!?(わ、笑っとる、、、)
そんなに美味いか?
え、あ、は、はい、、、
そうか。
黙々と食べる。
(やべぇ、ミポたん、いや、鷹さん?微笑みの破壊力やべーな)
食べ終わり、一息。
、、、あー、鷹さま
鷹、、、
あ、いや、えっと、、、鷹田さま?
いや、、、鷹でいい。
あっはい。で、鷹さま。
なんだ?
、、、ごちそうさまでした
命もたすけていただて、、、お礼は後日します。
今日はもう、帰ってもよろしいでしょうか?
いや、まだそれについて聞いていないぞ。
と、私の足を指さす。
(ちっ)、、、はぁ、
(こっそり足にくくり直した石器のことだろうな。後ろに着いていく時にやったんだけどな?死角だろ、、、)
、、、どうぞ。
、、、、、、ふむ、、、
これは、ぬしがつくったのか?
はい。
、、、、、、
(また無言タイムかよ、、、)
、、、
、、、
なぜ?
え?
なぜこれを持って森へ行くのだ?
、、、自分の身を守るすべを、身につけなければならないからです。
、、、こんなもの、、、私も使いたくないです。短刀の1本でも持っていれば、、、あんなクマ、、、
、、、、、、先生が短刀さえくれていれば、、、ギリッ
、、、今のぬしでは武器があろうとも、あやつから逃げることも出来なかったろう。
、、、ぬしが食われるとこが妥当か。
、、、
これは返そう。
、、、
良い研ぎ方をしている。だが、料理向きだろう。ぬしが野菜を切っているところを見たが、、、刀より包丁を持つ方がぬしには向いていると、おれはおもうが、、、。なぜ、身を守るすべが欲しいのだ?
、、、初対面の人に話せるような理由ではないです。
、、、そんなに自分の身を守るすべが欲しいか?
っ欲しいです、、、!
、、、そんなに歯を食いしばっては痛めてしまうぞ。
、、、、、、、、、おれが、教えてやろう
!?
ただし。
、、、
身を守るすべが欲しい理由を、ぬしが教えてもいいと思った時、教えてくれ。
、、、そんな条件でいいんですか?
ああ、おれが、ぬしの信用を得るに足りえないだけだ。いつか教えてくれるのを待つ。
、、、本当に、すべを教えてくれるんですか?
ああ。、、、くまに出会った時、ぬしは怯えながらも実力差を把握し、撤退を選んだ。しかし、眼光に揺るぎはなく、どんな刃物よりも鋭かった。
そんな存在をくまにくれてやるには惜しく感じたのだ。
、、、
その、年相応では無い様子も気になってな。
っ!、、、
ぬしは、歳はいくつだ?
、、、どちらの?
、、、、、そうか。
どちらでもいい。
、、、8歳。
若いな。
、、、本名は、谷さくらと言います。基本は斎藤さくらで通っていますのでよろしくお願いします。
ああ。わかった。
、、、
、、、くま
、、、?
持って行くか?
少し、頂いてもいいですか?
ああ、半分持ってけ
、、、だからそんなに
残りは、おれの明日の飯と、、、このあと近隣に配ろう。
!!、、、、、、はい!ありがとうございます!
(やばい、にやけそうだ、、、)
その後帰宅した斉藤宅
この肉は、、、!?
熊肉だって、今日友達になった人がくれたの!
まあまあ、そうしたらお礼を用意しないと、、(アワアワ)
ううん!通りすがりらしくて、お礼はいいよって、いってた!お嬢ちゃんが喜んでくれるのが嬉しいって!くま鍋食べたい!くまなべー!(キャッキャ
まあ、、、仕方ないわね、
キョウハクマナベヨー!!
エー?クマー?
ワーイ(昼食ったばかり、、、はあ、)
次の日、先生の所へ遊びに行ってくると偽り、鷹師匠の元へ行く、、、
、、、トントントン
、、、、、、カラリ
、、、ぬしか。
教えを乞いに来ました。
(足音しなかったぞ、、、ガクブル)
ああ、入れ。
そういえばいくつか聞きたいことがあるのだがいいか?
?はい。
一つ、くまの解体を見ていたが、興味があるのか?慣れていないと吐く者もいるが。
あー、ちょっときついなと思いましたが、覚えた方がいいと思って、、、
そうか。
、、、二つ、ぬしがいう、自分の身を守るすべというのは、1人で生き抜く力と考えればよいか?
うーん、、、大体そんな感じです。あと、護身術。
そうか、、、。
、、、三つ、、、昨日言っていた先生とは?
先生、、、?
ああ、先生が短刀をくれればと言っていたろう。
、、、薬の知識や、カエルや蛇の解体の教えを乞うた人です。ここらでは有名な薬師、天野威奏汰さんです。
、、、私が持っている石器、、、あれは三代目なのですが、まだ研ぎの甘い二代目を先生に見せたんです。そして短刀が欲しいと伝えました。
、、、そうしたら、まだお前は8歳だろうと、しかもおなごじゃないかと。
、、、喧嘩になって、飛び出してすぐ森へ入ったんです。そのあとは師匠も知っての通りです。
、、、師匠?おれのことか?
ダメですか?
、、、いや、いい。
、、、
、、、
、、、?
さあ、稽古をつけてやろう。だが、まずはぬしの今を知りたい。
走り込み、なわとび、重いものを持ち上げる。平均的な8歳児よりも良い成績を収め続けた。自主的に反復横跳びなど、学校でよくされる体力テストのようなものをみせる。
ふむ、こんなものか。
ゼー、ハー、ゼー、ハー
ほぼ1日かけてテストのようなことをさせられ、バテる私。
少し休んでから帰るといい。
ゼー、っはい、、、
、、、ぬしに、これを貸そう
そう言って渡されたのは、師匠がくまを倒した時に使った短刀だった。
、、、!?これ!!
、、、あくまで、貸すだけだ。
、、、ありがとう、ございます、、、
夕飯の時間ギリギリになったが、なんとか誤魔化せた。
次の日
今日は、街中の危険なところを教えよう。主に刺客がよく潜むような場所だ。
はい!
そうして2人で見て回っている途中、先生に出くわしてしまった。
あ、、、
、、、、、、さくら、こんな人気のないところで何をしているんだ?
、、、
、、、お前、誰だ
、、、
っ誰だと聞いている!!
、、、自分が先に名乗るのが筋じゃないか?
んだとぉ!!!ぐっ、、、
あ、あの、師匠、気にせず行きましょ?ここだけじゃないんでしょう?
、、、ああ。
!?おいさくら!師匠ってどういうことだ!
、、、先生には関係ないです(フイ
そんな怪しいヤツを師匠と呼ぶだなんて!何があったんだ!
、、、
っ!さくら!
、、、、、怪しいとは失礼だな
怪しいやつを怪しいと言って何が悪い!
、、、少なくとも、十分な装備を有していない時点で、ぬしは関わらないか逃げた方が身の為だ。
っ!、、、ああ、だが、俺にはその子を守る理由がある!
、、、どんな?
俺はその子の先生だからだ!
、、、だそうだが、、、
くるり
っ、おい
崩れる私を拾い上げる師匠。
おい、どうした
さくら!っおい!離せ!
そんなことを言っている場合ではないだろう。ここからなら俺の家が近い。ぬしは薬師なのだろう?診てやってくれ。
、、、言われなくても!
、、、疲労だな。
疲労か、、、
心当たりがある。
、、、何をした。
、、、身を守るすべが欲しいと言ったこやつに、稽古をつけてやると。だからまず昨日、体力がどんな物か見た。
、、、だが、おれは限界を超えてしまわないよう見た。それに、寝れば治る程度の疲労だったはずだ。
、、、多分、精を出し尽くしてしまったのだろう。
、、、お前、、、!
、、、多分、こやつはいつも気を張っていたのではないか?
、、、それはっ、
おれのせいで気が緩んだのだろう。引き締まる部分もあれば、弱まる部分もある。、、、こやつの抱えているものが何か、まだ分からないが今日一緒に街中を歩いた時、妙なほどこやつは笑顔だった。、、、おれと家にいるときは、たまにしか笑うことなどなかったのに。
、、、俺も、それには気づいていた。だが、俺の前じゃほかより表情が豊かだったからただ単に癖か何かかと思っていた、、、
そう思いたかっただけじゃないのか?
っ!、、、図星だ。多分、俺よりお前の方がよっぽどこいつを理解している。
、、、
、、、
しばらくして
、、、、、、、、、
!さくら!!!起きたか!!
、、、先生?
ああ、具合はどうだ?気分は?
少しすっきりしました。さっきはめまいがして、、、
そうか、、、
、、、ぬし、水はいるか?
あ、はい、ありがとうございます
、、、こいつから、おおよそのことは聞いた。
、、、
、、、悪かった。しんぱいだからと、押さえつけるのは良くなかった。ごめん。
、、、いえ、、、私も、ごめんなさい。
、、、、、、、、、んぐぐ、、、はぁ、、、
、、、、、、短刀は、お前が15になっても欲しければやろう。だけど!まだダメだ。
ほんと!!?、、、(うぇ!?まじで!!?なんて返事しようか、、、)
、、、?何を言っているんだ?もうおれがやったぞ?
あっ、師匠!
なにっ!?どういうことだ!
うぇー、、、
こやつは持っていても、悪用はしない。大丈夫だ。
そんなの、俺だって心配してない!だが、怪我をしてしまうかもしれないだろう!
、、、ぬしの思う全てを含めて、心配はいらないと、おれは思うのだが、、、
そんなの、怪我してからじゃ遅いだろう!?
、、、じゃあ、何者かに襲われた時、こやつはどうすれば良い?まだおれは武術を教えていないぞ
そ、そんなの、、、森にさえ行かなければ、、、
どこだろうが関係ないことを、ぬしはわかっているとおもったが?
、、、そうそうないだろう!
、、、、、、わたし、いやよ。
、、、
、、、
、、、私は、くまに襲われた。武術の心得もない。短刀も持っていなかった。くま相手なら、持っていても厳しい。でも、、、短刀さえ持っていれば、不審者からなら、逃げられるかもしれない。それなのに、なんの努力もせずただ犯されるなんて嫌。
く、くまぁ!?そ、それにお、お、おか、、、!
、、、
いやよ、わたし。まわされたくない。いや、いや、、、
お、おい?さくら、、、?
いや、、、(ポロッ)
!?な、泣くことないだろう!?えっ!?、、、
、、、さくら。
、、、
、、、スッ、、、ギュッ
なっ!鷹田!お前!
静かにしろ、うるさいやつだ、、、
、、、さくら。大丈夫だ。ぬしならやれる。おれが、すべをおしえる。だからあんしんしろ。
、、、し、しょう、、
、、、
、、、
、、、
少したち、離れる。
もう、大丈夫か?
、、、、、、立ち止まっている暇はないから、、、教えて、ください。
、、、あーー、、、はぁ、、、、、、もう!わかったよ!!俺がお前らをみてればいいだろ!!
、、、?
、、、?
だから!短刀も持ってていいし、稽古も武術もしてていい。
だが!俺がさくらが怪我しないか、みることが条件ってことだ!
、、、好きにしたらいい。
、、、お願いします。
〜〜っ!!なんだ鷹田!その態度は!
、、、好きにしたらいいと言っだけだろう、、、うるさい男だ、、、
なにおぅ!!!
、、、ふっ、はは、、、
、、、?
、、、!?
、、、何笑ってんだよ
ふ、、、だって、、、あははっ!
、、、ふ
、、、んだよ、もう、、、ははっ!
あはは、ふふ、はは
みな笑い、平和な明日を願う。
時はたち、私は、、、13になった。
そしてその年の夏、、、、、
嘘でしょう?お母さん、、、
母から手紙が来た。ひやりとなるほど涼しい、秋の事だった。
、、、、、、子ができたと。
私はわかってしまった。
きっと、その子が私の代わりに運命を背負うことになる、、、、、、
女の子だと。
そろそろ産まれるという知らせを受け、おじ、おば、そして私の3人で実家に出向き、出産に立ち会った。
、、、母は、努力のかいなく、あっけなく死んだ。
おぎゃあ、おぎゃあ
別室で、赤子の泣く声がする。
女の子だった。
男の子かもしれないわよ?そしたら、五郎と名付けましょう?
そう母は言っていた。
さとみは、私が育てます。
何を馬鹿なことを言っているんだ!
成人もしてない小童のくせに!当主に逆らう気か!!
そうだ!父さんの言う通りだぞ、考え直せ!
では、あなた達は子の育て方をご存知で?
それは、、、
それは知らないでしょうね、なんせ母が1人でやってきたんですから。
兄様達も、弟の育て方はわかっていても、妹や子の育て方は分からないでしょう。
いや、それは、お前がいたじゃ、、、
私が、なんです?ほとんどお会いしていない二郎兄様?
、、、、、、いや、、、
と、とにかく!うちで育てる!それが道理ってもんだろう!!!!
では、父様。
なんだよ!
月のものについて、知っていることを詳しくお教えください。
、、、月のもの?
ええ、おなごなら必ずある、月に1回、1週間のあれです。
、、、なんだそれは
叔母 え、、、?
叔父 こら、そんな反応しては、、、
な、なんだ!
それがなんだって言うんだ!!!
、、、はぁ、そんなことも知らないようで、よく言えたものですね。
貴様ァ!父親に向かってなんて口をきくんだ!!
都合のいい時だけ父親ですか。
っ!き、き貴様ぁ!!
とにかく!!!!、、、私と、叔母夫婦でさとみを育てます。
、、、さとみが、母について知ってしまうのはまずいので、斉藤さとみとして、育てます。
叔母様、叔父様、私は今までわがままらしいことを言ってこなかったという自覚があります。
、、、どうか、許していただけますね?
、、、必要であれば、今までよりも精を出し、なおかつ、働きにも出ましょう。
そんな勝手、、、!許すはずが!!!
叔父 、、、私たちからも、お願いします。
叔母 姉の忘れ形見、大切に育てるとお約束いたしましょう。
!?、、、、、、ぐぐ、、、!!
、、、、、、はぁ!!わかった!勝手にすればいい!!ただし!何かあればすぐにうちに戻らせるからな!!
ありがとうございます
ありがとうございます
(けっ、当然だっての)
ほら、さくら
、、、ありがとう、ございます(ギリィ
(しね、クソジジイ。クズ。)
こうして、さとみが齋藤家にやってきた。
しかし、とんでもなく大変だった。
まず、夜泣きを良くする子だったのだ。
それに、自分たちでは母乳をやれないので、近しい人から母乳を調達しなければならなかったのだ。
幸い、5件先の家に最近子供が産まれたと知っていたので何とかなったが、、、先にもしもの根回しをしておいて本当に良かったと思った。
だが、夜泣きはどうしようもない。
時には、あやしてもなにしても泣き止まない時もあった。
最近は先生たちにも会いに行く余裕もなく、自主鍛錬もままならなくなった。
とりあえず、思考を落ち着けようと、ひっそりさとみと外へ出る。
自分が寝不足に弱いタイプだと自覚はあるが、どんどんと思考が悪い方向にいく、、
(どうしよう、今アイツらに襲われたら跳ね返すことはもちろん、逃げることさえ出来ないかもしれない、、、ああ、どうしよう、母乳が少なくなってきた、また貰いに行かないと、、、でも夜だし、今行ったら迷惑に、、、あ!大変!おしめが!あー!!やばい換えがまだ乾いてないよ!それに確か、、あ?、)
え?、あ、、ん?
?
(むりだ)
動けない。
泣いているさとみを見つめる。
動けない。
なんだろう?'これ'
動けない。
'これ'があるからいけないんじゃないの?
動けない。
'これ'と一緒に、いなくなっちゃおっか
動けな
、、、さくら
っ!
弾かれたように正面を見る。
あ、、、
師匠、、、
、、、良い夜だな
、、、、、、、、、、、、
、、、最近は、、、月を見上げることも忘れていました。
、、、その赤子が、いっていた妹か。
、、、、、、、、、
、、、はい。
、、、大切な、妹、です。
、、、抱いても?
、、、あ、ごめんなさい。おしめをかえないと、、、
、、、?おしめ?
、、、とにかく、静かに中へ、、、
さとみは、初めて見る髭面に気を取られたようで、もう泣かなかった。
おしめを変え、やっと寝てくれたさとみから離れ、師匠と話す。
えっと、改めまして、こんばんは
ああ、こんばんは
、、、
、、、
あの、、、
?
ありがとうございます
、、、いや、、、、、、気にするな
、、、はい。
、、、ご用事は?
、、、夜分に、年頃の女の部屋に行くのは良くないと分かってはいるが、妙に気になってな。最近はうちにも来なかったし、走り込みをしている様子もなかったからな。
、、、天野威にも聞いたが、最近はあっていないと。
、、、なにか手伝えることはあるか?
、、、わからないです。
、、、そうか。
、、、
、、、少し寝たらいい。
でもさとみが、、、
おれが見ている。
、、、師匠が寝れないじゃないですか
おれは慣れている。
、、、(ふぁ)
、、、どうしても気になるなら、さとみと、ぬしと、おれが一緒にいればいいだろう。
、、、、、、
、、、
、、、ね、むい
ああ
、、、そう、する。
、、、ああ。
こうして、私は朝までぐっすりだった。
この日から、師匠は毎日齋藤家を訪れ、手伝ってくれるようになった。
私は安心出来る存在が近くにいるおかげで、また笑顔の仮面を被れるようになった。最近はめっきりやつれた顔をすることしか出来ないほど、余裕がなかったのだと気がついた。
まあ、さとみの世話を完全に任せられるほどではないが、強いひとが近くにいる、ということと、夜泣きをしそうになった時、変わってくれるというとても有難い役割をになってくれたので助かった。それになんだかんだ言って色々手伝いをしてくれた。
なぜか唯一おしめ変えだけ、どちゃくそ下手だったが。
装着だけはなぜかできなかった。なぜだ?わからんな。
先生も、師匠から話を聞いたのか、よく顔を出してくれた。
何かと、近くに訪問して、、、とか、買い物ついでに、、、とか理由を付けないと来れない人だったが、週五くらいで来てくれた。
昼間にあやしてくれたり、離乳食の知識などなど、色々教えてくれた。
こんな風に色んな人に支えられ、、、
さとみは、5歳になった。
なかなかやんちゃ盛りに育ち、なんでも好きな子がいるとかで、最近行き始めた寺子屋に楽しそうに通っている。
本当に、よくぞここまで育ってくれたと安心した。夜泣きが嘘のようだが、たまにめちゃくちゃウザかった。大人気ないがあまりにイラつくので、たまに頭をペシっとするがまぁ喚く喚く。夜泣きを思い出すレベルだった(遠い目)
1年前、齋藤家の唯一の子であるたかし兄さんは18歳となり、勉強の為といなくなってしまった。世話になった人だからだろう、寂しいのか行ってしまった時さとみはギャン泣きした。
まあそれはそれとして、さとみの誕生祝いをした約1ヶ月後、、、
さとみが、いなくなってしまった。
ただいま〜
訓練帰りの買い出しが終わり、いつものように夕飯の準備をしていると、、、
おかえりなさい、、、さとみは?
え?
さとみは一緒じゃなかったのか?
えっ!?私は今日さとみと出かけてないけど、、、
えっ!!!あの子を朝から見てないのよ!!!
!!!?????
ダッ!
あ!さくら!!
探した。
家、往来の中、森
途中、先生や師匠にも声をかけ、街の人にも声をかけた。
みんなが探してる。
でも、見つからない。
なんで、、、まさか、アイツらが!
なんで!
とりあえず帰宅する。もしかしたら帰っているかもしれないし、これ以上遅くなるなら灯りを持たねば、、、
いない。
さくら、、、
、、、まだ、見つからない?
まあまあ、もしかしたらもう帰ってこようとしているかもしれないし、、、(おじさんおばさんどちらか)
、、、私、ちょっと準備してくる。
(さとみが、、、あいつらに連れ去られたなら、、、、、、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、)
え?一体なんの、、、?
、、、、、、、、、
(どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう、)
さくら、、、?
、、、、、、お前らに何がわかる!!
!?
さ、さくら、、、
怯える叔母達。
さとみを探すために集まってくれていた数人の村の人も、思わず手を止めた。
こんな鬼気迫るような私を見たことがないからだ。
足を踏み鳴らし、襖を開けて出ていこうと手をかけた時、先にあいた。
!、、、師匠!さとみは!
師匠が私を抱きしめる。
今自分が何を言っているか、理解しているか?
師匠、、、
落ち着け
いや!はやく、はやくいかないと!!!さとみが
、、、さくら
、、、
、、、もう、大丈夫だ。
、、、え?
、、、おれを信じろ。
ドタドタドタ!!
おねぇちゃん!!
っさとみ!!!!
さとみちゃん!
さとみ!!
良かったぁ、、、
お、おねぇちゃん、、、ごめんなさい。わたし、、、
、、、すぅ
このばか!!!!!!!
皆口をあけている。
はじめての私の剣幕にさとみは涙目だ。
なんだかこの様子を見ると、反省しているようだし、追い打ちはかけないほうが、と思うが、なんせ怒りが強すぎた。
頭に冷静な部分があれど、自力で止められない。
普段、押さえつけていたぶん、抑えが効かなくなってしまったようだ。
すぅ
、、、どれだけし((んぐ!!!
、、、落ち着け、と、言ったはずだ。
後ろから口を塞がれる
、、、んぐ!んぐぐぐ!!!!!
こら、力任せに動くな。教えたはずだぞ。
んぐぅ!!
、、、はぁ
キュ
抱きしめられる。
口から手は離してくれたが、後ろから抱きしめられているのは分かる。それが今の状態として、まずいということも。
ち、ちょ!!!!ししょう!!はな、離して!!!やばいって!!!ししょう!!!!
あ、あ、まじで!!!やばいって!!!!!
少し落ち着け
元凶が何言ってやがる!!!!
、、、落ち着け。
くるりと正面を向かされ、見つめられる。
っ!!!!!
(反則だろおぉぉぉ!!!イケメンすぎやろてか今そんな状況じゃなぁぁぁ!!!!)
、、、落ち着いたか
、、、う、
、、、まだか?
、、、っ!落ち着いたよ!!!
、、、落ち着いた人物のそれとは思えないのだが?
、、、むー!!!あーー!!もう!!!
落ち着いてますー!!
、、、ふ
、、、うっ、、、
(笑うな惚れる、、、)
、、、落ち着いたか?
、、、うん、、、、、、
周りを見渡せば、みんなアホ面をしていた。
、、、ふ
中々壮観だな
ぷっ!ちょ、師匠!
なんだ?
、、、はぁ、もう
そう言って私は苦笑した。
なんでも森に入って家に帰れなくなって鹿に襲われたのを師匠に助けられたらしい
森に入る私を見て真似したようだ。
私の森の深部入り、その他もろもろバレる
ここから母呼び&結婚(鹿事件3か月後)の時にするか。
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