君とふたりで
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『クィレルせんせー!』
バン!と、乱暴にドアをあける。
授業が終わり、夕食までの時間。
気まぐれに、クィレルの研究室へ訪れる。
もちろん驚かせるため、ノックはわざとしないが。
しかし
「ヒッ! の、ののノックをして下さいと、い、いつも言ってるでしょう!?」
と、普段なら聞こえてくるはずの、どもった声はなく。しんと静まりかえっている部屋に響くのは持ち主の寝息のみ。
おそらく、昼食後にあった今日最後の授業を終えて、レポートの添削をしていたのだろう。
窓は開いているが、おだやかな風が吹いている。おかげで部屋中に散らばるような惨事にはなっていないが、、、
机とクィレルに挟まれている羊皮紙のいくつかは、くしゃくしゃになってしまっているようだ。
おそらくこの陽気に耐えきれず、ついうたた寝をしてしまったのだろう。
そんなところか、と、クィレルの寝顔や周りの様子を見て思うセレスティア。
つい、じっと寝顔を見つめる。
綺麗だなぁ、、、意外とまつ毛ながっ!などと思っていると、ふいにクィレルがもぞもぞと動く。
「、、ん、、、」
悪いことをしているわけでは無いのに、ビクッとしてしまう。
しかし、クィレルは起きることなくうなされている。そればかりか、寝言を言い始めた。
「ううん、、、これは、、うさぎ、、、?
いや、、、く、、ま、、、?、、、、、、いぬ?」
『っ!!』
かわいらしく不思議な寝言で、つい吹き出してしまいそうになる。
深呼吸を静かにして、笑いを抑える。
ふと、悪戯心が芽生え、
『猫だよ』
と、ささやいてみる。
「猫、、、」
納得したのか、また穏やかな寝息が聞こえてきた。
今度ばかりは笑い声をあげてしまうかと思ったが、クィレルのために必死に抑えた。
きっと疲れているのだから、今はまだ休ませてあげよう。
と、それらしい理由を考えてみるが結局は、めったにお目にかかれないクィレルの寝顔が見たかったのだ。
近くにあったいすを、そーっと持ってきて寝顔を目に焼きつける。
どんな起こし方をしようかと胸踊らせる。
こんな穏やかな日々がずっと続けばいいのにと願いながら。
バン!と、乱暴にドアをあける。
授業が終わり、夕食までの時間。
気まぐれに、クィレルの研究室へ訪れる。
もちろん驚かせるため、ノックはわざとしないが。
しかし
「ヒッ! の、ののノックをして下さいと、い、いつも言ってるでしょう!?」
と、普段なら聞こえてくるはずの、どもった声はなく。しんと静まりかえっている部屋に響くのは持ち主の寝息のみ。
おそらく、昼食後にあった今日最後の授業を終えて、レポートの添削をしていたのだろう。
窓は開いているが、おだやかな風が吹いている。おかげで部屋中に散らばるような惨事にはなっていないが、、、
机とクィレルに挟まれている羊皮紙のいくつかは、くしゃくしゃになってしまっているようだ。
おそらくこの陽気に耐えきれず、ついうたた寝をしてしまったのだろう。
そんなところか、と、クィレルの寝顔や周りの様子を見て思うセレスティア。
つい、じっと寝顔を見つめる。
綺麗だなぁ、、、意外とまつ毛ながっ!などと思っていると、ふいにクィレルがもぞもぞと動く。
「、、ん、、、」
悪いことをしているわけでは無いのに、ビクッとしてしまう。
しかし、クィレルは起きることなくうなされている。そればかりか、寝言を言い始めた。
「ううん、、、これは、、うさぎ、、、?
いや、、、く、、ま、、、?、、、、、、いぬ?」
『っ!!』
かわいらしく不思議な寝言で、つい吹き出してしまいそうになる。
深呼吸を静かにして、笑いを抑える。
ふと、悪戯心が芽生え、
『猫だよ』
と、ささやいてみる。
「猫、、、」
納得したのか、また穏やかな寝息が聞こえてきた。
今度ばかりは笑い声をあげてしまうかと思ったが、クィレルのために必死に抑えた。
きっと疲れているのだから、今はまだ休ませてあげよう。
と、それらしい理由を考えてみるが結局は、めったにお目にかかれないクィレルの寝顔が見たかったのだ。
近くにあったいすを、そーっと持ってきて寝顔を目に焼きつける。
どんな起こし方をしようかと胸踊らせる。
こんな穏やかな日々がずっと続けばいいのにと願いながら。
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