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アニメの裏話

莉嘉・みりあ『あのねあのね!三人ともね!すっっごかった!!!!』

きらり「もうきらり、ずっとずぅっと、キュンキュンではっぴはっぴしちゃったにぃ!」

美波「本当、見惚れちゃうくらいだった。ね、アーニャちゃん!」

アーニャ「ダー。まさにズヴィズダ……星みたいな輝き、でした!」

杏「ん、まあ、結構良かったと思うよ。お疲れ様」

智絵里「あの……すごく、よくて、もう、何を言えばいいのか……!」

かな子「うんうん、本当良かった。無事に成功して!」

みく「それでこそ、三人ともみくのライバルであり友達にゃ!誉めてやらないこともない……ったぁたい!リーナちゃん何するの!?」

季衣菜「素直になりなって、みく。すごいロックで、カッコ良かったよ!三人とも!」


凛「………皆!」

未央「えっへへー、来てくれてありがとう!もう、大成功だよ!」ブイッ

卯月「ありがとう、ございます!」ペコ


武内P「失礼しま……ああ、皆さん、こちらでしたか」

みりあ「あっ、プロデューサー!プロデューサーも、ニュージェネレーションズのライブ、良かったよね!?」

武内P「はい、勿論です。皆さん…観客も、ニュージェネレーションの皆さんも…いい、笑顔でした」ニッ

卯月「…………!」

未央「えっへへー」ニコ

凛「……うん」ニコ


杏「は、はっきり、笑った………だと」

みく「ぁああ!今度こそ写メろうと思ったのにゃ!」

美波「でも、今、特別な用意もなく笑えましたよね!」

莉嘉「Pクンもよーやく、自然に笑えるようになってきたってことかな☆」

武内P「な、あ……そうなの、でしょうか?」

未央「ちょ、私達に聞いてどうするのさー!」



美穂「失礼しま……あ、卯月ちゃん!ライブ、すっごく良かったよ!もう私、ずっと目を奪われちゃって……」

卯月「わぁ、美穂ちゃん!見てくれてありかとうございます!」

ワイノワイノ

凛「………………」

凛「……ちょっと、出てくるね」テクテク

卯月「あ、はい!……?」

美穂「どうかした?」

卯月「いえ……?」

未央「ん?しまむー?」

卯月「あ、その……」



凛「…………」パタム

凛「………寒」ブル

凛「……あ、星………」

凛(夕方の曇り空が嘘みたいに、満天の星が冬空に広がって。ステージのライトに負けないようなその光が、私を照らす)

凛(そう、もうステージの上じゃない。ここは、唯の駐車場だ。改めてその事に気付くと、安堵とも、寂寥とも言えない思いが胸を満たす)

凛「…………あー……おわっ、たんだ。ライブ」ズルズル

凛「………………」ペタン

凛「………」ハァ

凛(ふとしたとき脳裏を過るのは、さっき見た風景。そう、星。星みたいだった。もうずっと見てなかった彼女の本物の笑顔は、眩しくて、星の輝きみたいに、本当に本当にキラキラしてた。あの、私の手を引いてくれた彼女が、私の世界を塗り替える魔法をかけてくれたあの子が帰ってきたんだって、その事が、歌から、ダンスから伝わってきて―――ただただ、嬉しかった)

凛「……気をぬくと、泣きそ……」グス

凛「…………ッ」グシグシ

凛「…………はぁ」

凛「………………」ボーッ

凛(静かになりたいって、外に出てきたけど)

凛(………一人って、こんなに寂しかったっけ)

凛(誰かが隣に居るのが、当たり前になってたんだ。いつの間にか)

凛「…………………うづき、みお」ボソ


卯月「はい、なんですか?凛ちゃん」

未央「しぶりん呼んだ?」

凛「………………え」

凛「………ぅえっ!?」ドダッ

未央「な、ちょっと、大丈夫しぶりん?」

卯月「え、え?」オロオロ

凛「あ……」ポカーン

凛「う、ううん、何でも……」

凛(………なくないか)

凛「…。……二人が、呼んだら居たから」

未央「え?あ、来たの気付いてなかったの……か」

卯月「……呼んでくれたん、ですね」ニコ

凛「……まあ、ね。……ええと、プロジェクトの皆は?」

未央「パーティーの用意しておくから、功労者はゆっくり来てってさ!」

凛「……パーティー?」キョトン

卯月「ふふ、今日は何の日ですか、凛ちゃん?」

凛「24日のクリスマス…の…パーティー。…成る程」

未央「打ち上げも兼ねて、なんだって。なんか、チキンのパーティーバーレルもあるみたいでね!今から楽しみで仕方ないんだ!」

卯月「フライドチキン、好きですもんね?未央ちゃん」

未央「うん!食べるの久しぶりだなぁ~」

凛「…………」

未央「……っと、どうしたの?しぶりん」

凛「……いや。なんか、久しぶりだなって。こういうの」

卯月「あ………」

未央「……うん。そうだね」

卯月「………」シュン

未央「あはは、そんな顔しないでよ、しまむー」

凛「…うん。卯月は、ちゃんと来てくれたじゃん」

卯月「そうなんですけど、うう……やっぱり、なんか、後からじわじわ来ると言いますか……」

未央「あ、分かるそれ。何であんなこと言ったり、やったりしちゃったんだろう、ってね……思い出すなぁ」

凛「私も、分かる」

未央「……しぶりんも?」

凛「怒鳴ったり、子供っぽいことしたのが……色々」

未央「あー。あれか。『三人じゃないと……』なんだっけ?」

卯月「あれはなんだか凛ちゃんらしくなくて、私もビックリしちゃいました」

凛「もう、二人してそうやってさ…」ムス

卯月「……でも、やりたいって言ってくれたの、嬉しかったです」

凛「………う」カァ

未央「うん。しぶりんもしまむーもさ、それくらい……ちょっとくらいワガママでいいよ」

卯月「ふふ、未央ちゃんも、ですね?」

未央「あはは…うん。そうかも?……いやでも、結構好き勝手やってるって私」

凛「未央は、自分中心だと消極的だからね。未央が頑張るときは大抵、誰かしらが絡んでるよ」

未央「い、いいますなぁ……」グッ

凛「サンタさんにお願いしようか?」

卯月「未央ちゃんが自分のために好き勝手しますように?あはは、叶ったら、私達が倒れちゃいそうですね」

未央「ちょ、私何させると思ってるのさ!?後、なんだかそれじゃサンタさんが流れ星みたいだよ…」

凛「確かに」クス

卯月「あ……でも、星、よく見えますね…」

凛「うん、思った。流れ星も、見えるかも?」

未央「私、本物の流れ星って見たこと無いなぁ」

卯月「私も…」

凛「……無いかな。てか未央、歌ってるのにそれって」

未央「たはは、それを言われると痛いっ……あ、でも、ミツボシはあった。すっごい光ってる!」

卯月「え?どれですか?」キョト

未央「ええと、あのカタカナのノみたいな形した雲の横の…」

凛「風で流れてってるよ。あれ、でしょ?トライアングルの、ひときわ明るいの」

卯月「むむむ……あ、ありました!」

凛「……うん、綺麗に輝いてるね」

未央「んー、真ん中のが私……と言いたいけど今日はしまむーに譲ろう!右がしぶりんでさ、で、左が私、三つでニュージェネ!どうかな?」

凛「ぱって弾けて……」

未央「そこだけ抜き出すと解散みたいだからやめよっか」

卯月「えへへ、ありがとう……ん?でも、お空でもきっちり並んでて……もしかしてお空でもライブしてるんですかね?私達」

未央「あ、いいね!ニュージェネレーションズ、空から全世界へ向けてライブだよ!楽しそうじゃん」

凛「いや…スケール、大きすぎでしょ」

未央「そうかなぁ?」

卯月「そうですよ。やるなら先ずは全国ツアーからですよ」

凛「あ、段階を踏むってことじゃ…そもそ
も舞踏会…。…うん、そうだね。でもツアーは流石に早くないかな?もう少し大きな会場で、また単独ライブやろうよ」

未央「いいね!じゃあ次はセトリをもっと組めるように、ソロでもユニットでも、もっと沢山の歌を歌ってさ……」

凛「有名な曲のカバーとかやってみたいな。試してみたい、色々」

卯月「プロジェクトの皆の曲、私達が歌っても面白そうですね!」

凛「あ、未央、智絵里の曲とかどう?……ふふ」

未央「ぐ、しぶりんの顔がムカつく……おしとやか未央ちゃんの真の実力を知らないから、そんなことを言えるんだよ!こうなったら何がなんでも歌ってやる!」

卯月「………プロデューサーさんに、アップテンポ調のアレンジをお願いしましょう……」

未央「もう、しまむーまでそういう、さー!……じゃあしまむーは誰の曲がいいの?」

卯月「ふふ…私ですか?そうですね……私、みりあちゃんの曲、歌ってみたいです」

凛「なう?」

未央「あー、なうかー。しまむーなら、楽しく歌えそうだね」

卯月「はい。ラップとか、ちょっとやってみたいですし……あ、凛ちゃんはどうですか?」

凛「私、は………卯月の、S(mile)ing、かな」

卯月「………え、私…ですか?」

凛「うん。元々大好きな曲だったんだけど、今日卯月が歌ってるの聞いて、改めて、好きだなって思ったから……」

卯月「………ぅ」グッ

凛「ん、卯月?」

未央「しぶりんのドストレート告白にしまむーが真っ赤だぞーひゅーひゅー」

卯月「………あうあう」マッカ

凛「……え?あ!いや違っ……くはない、けど!いや、えっと、…違う!……もう、未央!」マッカ

未央「うぇ!?私悪くないし!もー、てか二人の空間でいちゃつくなよ!」

凛「いちゃっ……所構わず抱き付くヤツに言われたくない!」ペシッ

未央「あだっ、スキンシップをなんだと心得るか!大体しまむーの曲が名曲過ぎることなんて、私は夏から知ってたし!」

凛「私だって!卯月のスゴさくらい知ってるもん!」ガーッ

未央「リーダーよりメンバー把握してると思ったら大間違いだぞう!」ギャース

卯月「……………」

卯月「あ、あの、……凛ちゃん!未央ちゃん!」

凛「加えて私は……ん?」

未央「しまむー、どうかした?」

卯月「あの……えっと、えと、ですね」

凛「…………」

未央「……………?」

卯月「その―――あ、ありがとう!……ございます!」

凛「………へ?」

未央「………うん?」

卯月「あ、えっと、その、なんか、聞いてたら、改めて言いたくなったっていうか………」

凛「あ……そっか、うん。こちらこそ、ありがとう」ニコ

未央「たはは、照れるなー、ほんと、こういうのってさ。……うん、ありがと、しまむー」ニッ

卯月「―――――」

卯月「……っ」グスッ

未央「!?ちょ、しま……」

卯月「あ、違うんです、嬉しくて、その」グス

凛「……うん。分かってるよ」

未央「……ねえ、改めて言わせて。おかえり、しまむー」ギュ

凛「卯月、待ってた……ずっと…!」ギュ

卯月「~~~ぁ、っ……」ブワッ



卯月「……ただい、ま………ッ!」

未央「……そういや、さ。何でも叶えるって言ったけど、しまむー、何かお願い事ある?」ポンポン

凛「今日は、私達が卯月のサンタクロースだよ。髭もトナカイも、衣装もないけどね……」

卯月「ひぐっ…いら…ない゙っ…ふたりと…いたいですっ…」エグエグ

未央「………あーもうしまむー!」ギュッ

凛「ん……なら、未央、持ってるでしょ」ナデナデ

未央「うん、当たり前じゃん。……じゃあ、私達が勝手に選んだプレゼント、あげるよ。こんなときのために、みおサンタとしぶサンタが買っておいた~これ!はい、しまむー」スッ

凛「……渡せて、良かった」

卯月「いいん、です、か」グスッ

未央「勿論!」

凛「受け取ってくれないと困るよ?」

卯月「…………っはい……!」グシグシ

卯月「―――ありがとう、ございますっ!」ニコッ

凛「………」チラッ

未央「………」ニッ

りんみお『いい、笑顔です!』

卯月「~~っ、ふふ、それ、ズルいです……!あははっ」



武内P「…………」

ちひろ「あれ、プロデューサーさん。どうされました?送迎の方は?」

武内P「あ、千川さん……そちらはプロダクションに戻られるスタッフの方に、車をお願いしました。私は……」チラ

ちひろ「?……ああ!ふふ、楽しそうですね」

武内P「はい、とても。本当に、良かった……のですが」

ちひろ「他に何か、心配事でも?」

武内P「その、風邪を引かないか心配で……」



卯月「へぐしっ」クシュン

凛「ふふ…卯月、それくしゃみ?」

卯月「うう~……みたいです」スン

未央「あはは、あー、お腹痛い。そうだね、そろそろ戻ろっか。寒くなってきたし…ね、手でも繋ご?しまむー。並んで帰ろ!」

卯月「あ、はい…!……未央ちゃんの手、暖かいですね!えっと、凛ちゃんも」ギュ

凛「……うん」ギュッ

凛「じゃあ、未央も」スッ

未央「……え?」

凛「え?」

未央「私も繋いじゃったら歩けないよ?しぶりん。部屋、戻らないの?」

凛「…………あ」

未央「……。つっかまーえた」ギュッ

凛「ちょ、ちょっと……!」

未央「へへへー。ねえしまむー、後ちょっとだけ平気?」

卯月「はい、勿論!これでキレイな輪っかですね♪」

凛「……あう」カァ

未央「しーぶりん」

凛「……何」

未央「しぶりんも、ありがと!」

凛「……うん。未央も、ありがと」クス

卯月「ふふ、皆でありがとって言い合っちゃいましたね?」

凛「きっと、これからもっと言い合うことになるよ。なんだか、長い付き合いになりそうな気がするんだ」

卯月「……あ――奇遇ですねっ。私も、そんな気がします!」ニコッ

未央「……ねえ、二人とも。いつかさ、星になろう!あのミツボシみたいな、輝くアイドルの星にさ。一瞬じゃない、ずっとずっと眩しい星に!」

凛「うん。なりたい……ううん、なろう、絶対。私達なら、出来ないことなんてない。それぞれの力を、集めれば…!」

卯月「はい!辛いことがあったって…もう、自分の中の輝きは見失いません。どんなに小さくたって、私のなかでずっと光ってる、この光だけは!――私、頑張ります!」

凛「うん。卯月ならもう、大丈夫だよ。私達が、保証する」

未央「うんうん!」

卯月「ありがとう、ございます……!」

凛「で、未央、目指すは世界ライブ?」クス

未央「うん、夢は大きく、……でも、先ずは舞踏会から!きっと、この三人なら、何処へだって―――」ビシッ

未央「って……お?」

卯月「……あっ!」

凛「……わ」

未央「……見つけた!」

『『『―――流れ星!!!』』』



ちひろ「あら……明日もいいこと、ありそうですね?」ニコッ

武内P「……はい」ニコ

ちひろ「……ふふっ」クス

武内P「……では、三人を呼びに行ってきます。千川さんも、良ければお送りしますが」

ちひろ「……。私はいいですよ」

武内P「しかし…」

ちひろ「『貴方の』アイドル三人を、帰り道、しっかり労ってあげてくださいね?」

武内P「…!はい!了解しました。では、失礼します」ペコリ

スタスタ…

ちひろ「…………。あーあ、もう、皆本当に、不器用なんだからー…♪そこが面白いんですけど!」スタスタ

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