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「うーん。どうしよう…。」
目の前にはノリで買ってしまった若妻コスチューム。
彼が妹から『なかよし』を借りて読んでいたことは視聴者の方よりも一足早く、
雑談の流れで美少女戦士セーラームーンVについて語り合った際に知った。
だけど、キス早が好きだというのは初耳なわけで。
聞いてしまったからには、
「これ着たら駿くん喜んでくれるかな。」
と、意識しまくってしまって一応着てみたものの、明白な違和感が拭えない。
やっぱり、私には厳しすぎたかな…。
「ただいまー。」
彼が帰宅する声が響く。
「あ、駿くんおかえりー。ちょっと、待って。」
土壇場でやっぱり駄目だと判断。部屋から顔だけを出す。
「花子ちゃん何してるの?」
流石に不自然な構図に駿くんの頭の上に「?」が浮かんでいる。
「いや、あのちょっと、その。」
「なに?なになに?」
愛しのダーリンが玄関から靴を脱いで近づいてくる。
それ自体はとっても嬉しい事なのだけれど。
「いや、ちょちょちょ、ちょっとまって。」
「さては何か隠してるな~?」
花子ちゃん大好きな駿貴君に隠し事は通用しません!
なんて可愛いことを言うから
渋々全身のお披露目を決意する。
「駿くん、ひかないでね?」
「ん?うん。」
「絶対だよ?」
「えー、もういいから見せなって何?」
「わっ、えっ。かわいい!!どうしたのそれ?」
とりあえず、驚かせてしまったものの特大の「可愛い」が貰えたから良しとしよう。
まだ、心臓の動悸は全くおさまらないけれど。
「その、この間のラジオで駿くんキス早が好きだって言ってたから…。」
「おまっ。だから着てくれたの?」
めったに照れることのない須貝さんがはにかんだ口を腕で隠すものだから、私も余計照れてしまう。
「うん。」
思いっきり抱きしめられて肩に鼻がぶつかる。
うう、さては駿くん自分の身長の高さを忘れてるな?
「あーもう可愛過ぎる。やばすぎでしょ。
漫画の文乃ちゃんのはるか上を行く可愛さよ、あなた自覚してる?」
「えー、そんなことないよ。可愛いかどうかはおいといて、駿くんが喜んでくれてよかったなあ。とは思ってる。」
「いや、そんなことある!もう、そういう無自覚なところよ。
流石にこの服着て外にはいかないと思うけど、窓際立つのも禁止ね。
誰かに見られるかもしれない可能性があるってだけでも嫌だわ。」
これ以上彼に甘やかされたらきっと天狗になってしまうから、
「こんな恥ずかしい恰好、駿くんの前だけだよ。」
という言葉は、丁重に胸にしまっておこう。
目の前にはノリで買ってしまった若妻コスチューム。
彼が妹から『なかよし』を借りて読んでいたことは視聴者の方よりも一足早く、
雑談の流れで美少女戦士セーラームーンVについて語り合った際に知った。
だけど、キス早が好きだというのは初耳なわけで。
聞いてしまったからには、
「これ着たら駿くん喜んでくれるかな。」
と、意識しまくってしまって一応着てみたものの、明白な違和感が拭えない。
やっぱり、私には厳しすぎたかな…。
「ただいまー。」
彼が帰宅する声が響く。
「あ、駿くんおかえりー。ちょっと、待って。」
土壇場でやっぱり駄目だと判断。部屋から顔だけを出す。
「花子ちゃん何してるの?」
流石に不自然な構図に駿くんの頭の上に「?」が浮かんでいる。
「いや、あのちょっと、その。」
「なに?なになに?」
愛しのダーリンが玄関から靴を脱いで近づいてくる。
それ自体はとっても嬉しい事なのだけれど。
「いや、ちょちょちょ、ちょっとまって。」
「さては何か隠してるな~?」
花子ちゃん大好きな駿貴君に隠し事は通用しません!
なんて可愛いことを言うから
渋々全身のお披露目を決意する。
「駿くん、ひかないでね?」
「ん?うん。」
「絶対だよ?」
「えー、もういいから見せなって何?」
「わっ、えっ。かわいい!!どうしたのそれ?」
とりあえず、驚かせてしまったものの特大の「可愛い」が貰えたから良しとしよう。
まだ、心臓の動悸は全くおさまらないけれど。
「その、この間のラジオで駿くんキス早が好きだって言ってたから…。」
「おまっ。だから着てくれたの?」
めったに照れることのない須貝さんがはにかんだ口を腕で隠すものだから、私も余計照れてしまう。
「うん。」
思いっきり抱きしめられて肩に鼻がぶつかる。
うう、さては駿くん自分の身長の高さを忘れてるな?
「あーもう可愛過ぎる。やばすぎでしょ。
漫画の文乃ちゃんのはるか上を行く可愛さよ、あなた自覚してる?」
「えー、そんなことないよ。可愛いかどうかはおいといて、駿くんが喜んでくれてよかったなあ。とは思ってる。」
「いや、そんなことある!もう、そういう無自覚なところよ。
流石にこの服着て外にはいかないと思うけど、窓際立つのも禁止ね。
誰かに見られるかもしれない可能性があるってだけでも嫌だわ。」
これ以上彼に甘やかされたらきっと天狗になってしまうから、
「こんな恥ずかしい恰好、駿くんの前だけだよ。」
という言葉は、丁重に胸にしまっておこう。