その他
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
お風呂上がり、後ろから抱き付いて勉強中の拓司の肩に顎を置く。
「今日は何の勉強?」
「明日の東大王の対策。」
「なるほど。」
彼の首周りの体温のぬくもりが、ぴったりとくっついた肌を伝って私を温める。
「拓司、あったかい。」
「そう?」
画面から目を離して、チュッと音を立てたフレンチキス。だけ。
素知らぬ顔でまた画面へと視線を移した確信犯が憎い。
「今読んでるのどれ?」
「これ。」
エクセルにまとめられた一問一答形式の情報を熟読している。
暫くの沈黙。私が顔を動かすと、2秒くらいのミディアムなキス。
「ん、どした?」
「知ってるくせに。」
「何が?」
「…もう。」
私にしか見せないふにゃっとした笑顔の貴方が、好き。
「ねえ、このファイル終わったら、休憩、しよ?」
「休憩、ね。」
悪い顔をして微笑む貴方も、好き。
集中をそがないようにじっと肩の上でエクセルをみる。
「終わった。」
立ち上がったら彼の方が身長が高いから、今度は上からキスが降ってくる。
向こうで、パソコンがシャットダウンされているのが見えた。
翌日、拓司のアラームで目が覚める。朝一で情報番組に出演後、その足で収録に向かう予定だ。
朝の苦手な彼が忘れ物をしていないかチェックをして送り出す。お互い朝ごはんを食べない分少しでも寝られるから有難い。
「じゃあ、またあとで。気を付けてね。」
「うん。花子も寝不足だろうから気を付けて。」
「誰のせいよ。笑」
「花子が誘惑したせい。」
「はいはい。遅刻するよ。」
「うわ、やばい。」
ドアが閉まって急に静寂がやってくる。
「今、部屋出た。」
「じゃあ、こっちも出るね。」
スマホには緑の吹き出しが連なる。
早く来ないかと待っているうちに、思ったより早くこんこんっという音。
「花子ちゃん。会いたかった。」
「私も。でも、よしくん私がLINEする前に家でたでしょ。」
「だって、待てなかったんだもん。」
「もう、可愛い顔してもダメだから。」
「ちぇーっ。心配しないで。ちゃんと見つからないように時間潰したから。」
小動物の様に舌を出す彼は本当に愛苦しい。
「花子ちゃん、シャワー浴びてきて。気に入らない香りがする。」
かと思えばこうやって首元をくんくんと嗅いで男の顔をするのだから、本当に油断ならない。
「分かった。ちょっと待ってて。」
シャワーを終えて、する事は限られている。
外気を纏ったよしくんは風呂上がりの私より少し冷たくて、彼とはまた、違うぬくもり。
「花子ちゃん、僕の事、好き?」
「うん。勿論。」
拓司の事は愛してる。あまりに忙しい彼を邪魔する程重い女にはなりたくない。
だけどやっぱり、ひと肌が恋しくなる。
誰かが自分だけを愛してくれているという事実を沢山肌で感じたくなる。常識や理性を、超えてまで。
その点、よしくんは理解があって私を1番に見てくれる。
寂しさを埋めて、忘れさせてくれる。
愛情表現をストレートにくれる。
そんなよしくんも、大好き。
クズだなあ…私。
「ここ。痕がある」
「あっ。」
「大丈夫。俺は付けないから。その代わり…」
「…ん?」
「花子ちゃんの身体中に俺を刻んで。
キスマみたいに消えないように、身体で俺を覚えてよ。」
「うん。」
「じゃあ、俺だけで頭いっぱいさせてあげる。」
そう言ってよしくんはまた、私に覆いかぶさった。
「今日は何の勉強?」
「明日の東大王の対策。」
「なるほど。」
彼の首周りの体温のぬくもりが、ぴったりとくっついた肌を伝って私を温める。
「拓司、あったかい。」
「そう?」
画面から目を離して、チュッと音を立てたフレンチキス。だけ。
素知らぬ顔でまた画面へと視線を移した確信犯が憎い。
「今読んでるのどれ?」
「これ。」
エクセルにまとめられた一問一答形式の情報を熟読している。
暫くの沈黙。私が顔を動かすと、2秒くらいのミディアムなキス。
「ん、どした?」
「知ってるくせに。」
「何が?」
「…もう。」
私にしか見せないふにゃっとした笑顔の貴方が、好き。
「ねえ、このファイル終わったら、休憩、しよ?」
「休憩、ね。」
悪い顔をして微笑む貴方も、好き。
集中をそがないようにじっと肩の上でエクセルをみる。
「終わった。」
立ち上がったら彼の方が身長が高いから、今度は上からキスが降ってくる。
向こうで、パソコンがシャットダウンされているのが見えた。
翌日、拓司のアラームで目が覚める。朝一で情報番組に出演後、その足で収録に向かう予定だ。
朝の苦手な彼が忘れ物をしていないかチェックをして送り出す。お互い朝ごはんを食べない分少しでも寝られるから有難い。
「じゃあ、またあとで。気を付けてね。」
「うん。花子も寝不足だろうから気を付けて。」
「誰のせいよ。笑」
「花子が誘惑したせい。」
「はいはい。遅刻するよ。」
「うわ、やばい。」
ドアが閉まって急に静寂がやってくる。
「今、部屋出た。」
「じゃあ、こっちも出るね。」
スマホには緑の吹き出しが連なる。
早く来ないかと待っているうちに、思ったより早くこんこんっという音。
「花子ちゃん。会いたかった。」
「私も。でも、よしくん私がLINEする前に家でたでしょ。」
「だって、待てなかったんだもん。」
「もう、可愛い顔してもダメだから。」
「ちぇーっ。心配しないで。ちゃんと見つからないように時間潰したから。」
小動物の様に舌を出す彼は本当に愛苦しい。
「花子ちゃん、シャワー浴びてきて。気に入らない香りがする。」
かと思えばこうやって首元をくんくんと嗅いで男の顔をするのだから、本当に油断ならない。
「分かった。ちょっと待ってて。」
シャワーを終えて、する事は限られている。
外気を纏ったよしくんは風呂上がりの私より少し冷たくて、彼とはまた、違うぬくもり。
「花子ちゃん、僕の事、好き?」
「うん。勿論。」
拓司の事は愛してる。あまりに忙しい彼を邪魔する程重い女にはなりたくない。
だけどやっぱり、ひと肌が恋しくなる。
誰かが自分だけを愛してくれているという事実を沢山肌で感じたくなる。常識や理性を、超えてまで。
その点、よしくんは理解があって私を1番に見てくれる。
寂しさを埋めて、忘れさせてくれる。
愛情表現をストレートにくれる。
そんなよしくんも、大好き。
クズだなあ…私。
「ここ。痕がある」
「あっ。」
「大丈夫。俺は付けないから。その代わり…」
「…ん?」
「花子ちゃんの身体中に俺を刻んで。
キスマみたいに消えないように、身体で俺を覚えてよ。」
「うん。」
「じゃあ、俺だけで頭いっぱいさせてあげる。」
そう言ってよしくんはまた、私に覆いかぶさった。
8/8ページ