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53
「敵ダーッ!」
「ナンデ老化ノ奴ガココニイルンダヨォォォ!?」
「ミンナ危ナイ!気ヲツケローッ!」
「ルナ!ソイツカラ離レロ!捕マルゾーッ!」
「ウエエエェェン!!」
「はーいそこまで〜。」
パチン、と、ルナが指を鳴らした途端、ミスタの周りを大音量で飛び回っていたピストルズがボトボトとテーブルに落下してグエッとうめいた。
・・・よかった。スタンド能力が少しは回復している。少なくともこの程度なら問題なく力が使えた。でも・・・
「ピストルズ!!おいルナッ、テメー何しやがるんだよ!」
「大丈夫よ、ちょっと目が回ってるだけ。」
「人のスタンドを粗末に扱うんじゃあねえ!って、畜生、なんでコイツらがここに・・・!?」
「待ってミスタ!違うの、彼らは敵じゃあないっ!」
今にも愛銃の引き金を引きそうな彼に向かって言う。
「ハアァァッ!?なに寝ぼけたこと言ってやがる!ここに来るまでの間、奴らが俺たちに何したか忘れたのか!?」
「ミスタはプロシュートにやられて頭を3発も撃たれたんだっけ?あはは、生きてて良かったわね〜。フツー頭を撃たれたら死んじゃうでしょ、それも3発も。ミスタの生命線ってマカロニみたいに太いんじゃない?ちょっと見せて。」
「笑顔で人の心の傷えぐってんじゃあねえよッ!てか手相なんぞ今はどうでもいいんだよッ!」
「ー落ち着け、ミスタ。」
ブチャラティの冷静な声が騒ぎを収束した。
「もしコイツらヒットマンチームが、以前のように俺たちを始末してルナを捕らえに来たというなら、わざわざ正面から姿を現すはずがない。それもこの人数で・・・何か理由があって現れたと考える方が自然だ。」
違うか?と、サファイアブルーの瞳が鋭くプロシュートを一瞥する。
「・・・」
ブチャラティの視線を受け止めながら、プロシュートは煙草の煙をゆっくりと吐き出す。そして、チラリと隣にいる男へ目をやった。
初めて見る顔だった。さっきからこっちを睨んでいるけど、クルクルした青い髪の毛と、赤いフレームの眼鏡が可愛い。その横には、サラサラのラベンダー色の髪をした中性的な感じのする男。目が合うと、ニヤリと笑って舌舐めずりをされた。なぜかしら、違う方向の身の危険を感じる。
「ブチャラティ、ついて来い。てめーだけだ。」
と、赤い眼鏡の男が言った。
「・・・それは、おまえたちのリーダーに会わせる、と解釈していいのか。」
「グダグダ言ってんじゃあねえ。めんどくせえことは大嫌えなんだよオレは。オメーがひとりじゃあビビって動けねえっていうんなら、手を貸してやろーか?元・幹部サマよォ。」
「ア゛ア゛?きさま、ブチのめされてぇのか?運河の底に沈められたくなかったら口のきき方に気をつけな、このメガネ野郎。」
「ハッ!上等だ、レオーネ・アバッキオ!てめーこそ氷漬けにしてバラバラにブチ砕いてやるぜッ!」
どこからかひやりとした冷気を感じた、次の瞬間、ラベンダー色の髪の男がメガネくんの肩をがしっと押さえて言った。
「ギアッチョ!ホラ、抑えて抑えて!リゾットはブチャラティを連れて来いとは言ったけど、コイツらとやり合えとは言ってなかったじゃん?」
「るっせえ!チッ、離しやがれメローネ!」
みんなの名前わかった。
その時、
「ー行って下さい、ブチャラティ。」
ジョルノがきっぱりと言った。
「大丈夫です。彼女のことは、僕が命に換えても守りますから。それに・・・」
真っすぐなエメラルドの瞳が、ブチャラティからプロシュートたちへゆっくりと移る。
「恐らく彼らは、僕たちがサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会を後にした頃から行動を見張っていたのではないでしょうか。先ほど、僕たちがボスの親衛隊に襲われた時もどこからか様子を伺っていた・・・だからその男は、ブチャラティを<元>幹部と言った。つまり親衛隊に狙われたことで、あなたがボスを裏切ったことに気づいたんです。その上で、あなたと話がしたいと言っている。」
無言でジョルノを睨むメガネくんの横で、ラベンダーの髪の男が短く口笛を吹いた。
落ち着いた口調で話すジョルノの姿に、思わずルナは目を細める。
堂々としてる、なあ・・・
「ーいいだろう。」
ガタリ、と、テーブルに片手をつきながらブチャラティは立ち上がった。
「どこへ行けばいいんだ?」
「敵ダーッ!」
「ナンデ老化ノ奴ガココニイルンダヨォォォ!?」
「ミンナ危ナイ!気ヲツケローッ!」
「ルナ!ソイツカラ離レロ!捕マルゾーッ!」
「ウエエエェェン!!」
「はーいそこまで〜。」
パチン、と、ルナが指を鳴らした途端、ミスタの周りを大音量で飛び回っていたピストルズがボトボトとテーブルに落下してグエッとうめいた。
・・・よかった。スタンド能力が少しは回復している。少なくともこの程度なら問題なく力が使えた。でも・・・
「ピストルズ!!おいルナッ、テメー何しやがるんだよ!」
「大丈夫よ、ちょっと目が回ってるだけ。」
「人のスタンドを粗末に扱うんじゃあねえ!って、畜生、なんでコイツらがここに・・・!?」
「待ってミスタ!違うの、彼らは敵じゃあないっ!」
今にも愛銃の引き金を引きそうな彼に向かって言う。
「ハアァァッ!?なに寝ぼけたこと言ってやがる!ここに来るまでの間、奴らが俺たちに何したか忘れたのか!?」
「ミスタはプロシュートにやられて頭を3発も撃たれたんだっけ?あはは、生きてて良かったわね〜。フツー頭を撃たれたら死んじゃうでしょ、それも3発も。ミスタの生命線ってマカロニみたいに太いんじゃない?ちょっと見せて。」
「笑顔で人の心の傷えぐってんじゃあねえよッ!てか手相なんぞ今はどうでもいいんだよッ!」
「ー落ち着け、ミスタ。」
ブチャラティの冷静な声が騒ぎを収束した。
「もしコイツらヒットマンチームが、以前のように俺たちを始末してルナを捕らえに来たというなら、わざわざ正面から姿を現すはずがない。それもこの人数で・・・何か理由があって現れたと考える方が自然だ。」
違うか?と、サファイアブルーの瞳が鋭くプロシュートを一瞥する。
「・・・」
ブチャラティの視線を受け止めながら、プロシュートは煙草の煙をゆっくりと吐き出す。そして、チラリと隣にいる男へ目をやった。
初めて見る顔だった。さっきからこっちを睨んでいるけど、クルクルした青い髪の毛と、赤いフレームの眼鏡が可愛い。その横には、サラサラのラベンダー色の髪をした中性的な感じのする男。目が合うと、ニヤリと笑って舌舐めずりをされた。なぜかしら、違う方向の身の危険を感じる。
「ブチャラティ、ついて来い。てめーだけだ。」
と、赤い眼鏡の男が言った。
「・・・それは、おまえたちのリーダーに会わせる、と解釈していいのか。」
「グダグダ言ってんじゃあねえ。めんどくせえことは大嫌えなんだよオレは。オメーがひとりじゃあビビって動けねえっていうんなら、手を貸してやろーか?元・幹部サマよォ。」
「ア゛ア゛?きさま、ブチのめされてぇのか?運河の底に沈められたくなかったら口のきき方に気をつけな、このメガネ野郎。」
「ハッ!上等だ、レオーネ・アバッキオ!てめーこそ氷漬けにしてバラバラにブチ砕いてやるぜッ!」
どこからかひやりとした冷気を感じた、次の瞬間、ラベンダー色の髪の男がメガネくんの肩をがしっと押さえて言った。
「ギアッチョ!ホラ、抑えて抑えて!リゾットはブチャラティを連れて来いとは言ったけど、コイツらとやり合えとは言ってなかったじゃん?」
「るっせえ!チッ、離しやがれメローネ!」
みんなの名前わかった。
その時、
「ー行って下さい、ブチャラティ。」
ジョルノがきっぱりと言った。
「大丈夫です。彼女のことは、僕が命に換えても守りますから。それに・・・」
真っすぐなエメラルドの瞳が、ブチャラティからプロシュートたちへゆっくりと移る。
「恐らく彼らは、僕たちがサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会を後にした頃から行動を見張っていたのではないでしょうか。先ほど、僕たちがボスの親衛隊に襲われた時もどこからか様子を伺っていた・・・だからその男は、ブチャラティを<元>幹部と言った。つまり親衛隊に狙われたことで、あなたがボスを裏切ったことに気づいたんです。その上で、あなたと話がしたいと言っている。」
無言でジョルノを睨むメガネくんの横で、ラベンダーの髪の男が短く口笛を吹いた。
落ち着いた口調で話すジョルノの姿に、思わずルナは目を細める。
堂々としてる、なあ・・・
「ーいいだろう。」
ガタリ、と、テーブルに片手をつきながらブチャラティは立ち上がった。
「どこへ行けばいいんだ?」