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51
「ルナ!気がついた!?」
大きな声と同時に、ツンツンはねた黒髪と太陽のような笑顔が視界に映し出される。
ルナは、自分をのぞき込んでいる相手をぼんやりと見つめた。
「・・・ナランチャ?」
頭がうまく働かない。
ここって、亀の中?私、なんで寝てたんだっけ・・・そうだ!
「ブローノは!?彼は無事!?」
「うわっ!」
急にがばりと身を起こしたルナにしがみつかれ、ナランチャは体勢を崩しながら、
「え!?ど、どうしたんだよッ、ルナ!大丈夫!ブチャラティなら何ともないって!むしろルナこそどうなんだよ?教会からずっと気を失ったまんまで、オレたち心配してたんだぜ。」
「・・・よかった・・・」
ナランチャの両腕を掴んでいた手から力が抜ける。
ハルくんのゴールド・エクスペリエンスのおかげだ。間に合って本当によかった。
「いやだから、ブチャラティの心配じゃあなくてさ、自分はどうなんだよ?目が覚めてよかったけどーって、えッ!?」
ナランチャはぎょっとした顔でルナを見る。
「な、なにも泣くことないだろッ!?」
「え?」
泣く?誰が?
ーーぱたっ。
ルナが顔を上げた拍子に、水滴がソファの表面に落ちた。思わず自分の頬に触れる。その濡れた感触に呆然と目を見張った。
「私・・・なんで泣いてるの?」
「いや、理由をききてーのはこっちだって、、、えっと、なァ、ルナ、ほんとに大丈夫か?痛いところあったらジョルノに治してもらえよ。ってゆうかー、」
ナランチャは顔をしかめて続ける。
「ルナって前からそうだよなァ。自分のことは二の次っていうか、なんか思ってても表に出さないっていうか、、、もうちょっと頼ってくれてもいいじゃん。オレたちってそんなに頼りないワケ?」
「まさか!頼りにしてるわよ、みんなのこと。」
「なら、もうちょっと素直に甘えればいいんだよ。オレたちにも、ブチャラティにも。その方がブチャラティも絶対喜ぶって。特にブチャラティは、めちゃくちゃルナのことが好きなんだからさ。案外、そのことを一番わかってないのって、ルナ自身じゃあねーの?」
「・・・」
なぜだろう。ぐうの音も出ない。
固まったルナを見て、ナランチャはハアと息を吐くと、
「オレ、女の子の気持ちとかまったくわかんねーけど・・・なんか無理してっから泣いてるんじゃあねえ?」
「あ、ううん。ほんとに何でもないの。どこも痛くないわ。変ね、自分でもよくわからないけど、勝手に涙が出たっていうか、、、」
「ハアァァ?怖い夢でもみたんじゃあねえの?意外と子供だなあ、ルナ。」
「・・・」
そういえば。
長い夢をみていたような気がする。
よく思い出せないけれど、今よりほんのちょっと昔のーーー、哀しい夢を・・・
「おーい、、、ルナ〜、マジでなんか変なんだけど?泣いたかと思えばボケっとして・・・どうしたんだよ?」
ひらひらっとナランチャが目の前で手のひらを左右に振り、彼女は我に返ると、
「ごめんごめん。大丈夫。みんなは?」
「みんな外にいるよ。オレはさっきの奴らに少しやられちまったから中で休んでろって、ブチャラティが。」
「さっきの奴ら?何それ、敵!?」
思わず身を乗り出す。
「ボスの親衛隊の奴ら。でも安心しろよ。オレとジョルノでもう倒したから。」
「ボスの親衛隊?」
「裏切り者の俺たちを始末しに来やがったんだよ。にしてもジョルノって、おかしな奴だよなァ。新入りのくせに、なんか、あいつの判断が結果的に正しくなるっていうか・・・アバッキオは生意気だの何だのジョルノを軽くみてるけど、さっきの戦いでも正直あいつのおかげで助かったみてーなモンだし・・・フーゴも前に言ってたんだぜ?ジョルノはさ、見た目と違ってブッ飛んだスケールの判断と行動をする奴だって・・・あ!そういやルナ、手首はもう痛くねえの?それもジョルノがーモガァッッ!?」
「ストーップ!!」
ルナは、ナランチャの口を両手でふさいだまま、ずいっと顔を近づけると、
「悪いけど、何がどうなってるのか、ぜんっぜん!わからない。最初から話して、ナランチャ。あの教会を脱出した時から、今までのことを、全部ッ!」
「・・・」
ナランチャは、ルナの迫力に押されたようにコクコクと頷いた。
「ルナ!気がついた!?」
大きな声と同時に、ツンツンはねた黒髪と太陽のような笑顔が視界に映し出される。
ルナは、自分をのぞき込んでいる相手をぼんやりと見つめた。
「・・・ナランチャ?」
頭がうまく働かない。
ここって、亀の中?私、なんで寝てたんだっけ・・・そうだ!
「ブローノは!?彼は無事!?」
「うわっ!」
急にがばりと身を起こしたルナにしがみつかれ、ナランチャは体勢を崩しながら、
「え!?ど、どうしたんだよッ、ルナ!大丈夫!ブチャラティなら何ともないって!むしろルナこそどうなんだよ?教会からずっと気を失ったまんまで、オレたち心配してたんだぜ。」
「・・・よかった・・・」
ナランチャの両腕を掴んでいた手から力が抜ける。
ハルくんのゴールド・エクスペリエンスのおかげだ。間に合って本当によかった。
「いやだから、ブチャラティの心配じゃあなくてさ、自分はどうなんだよ?目が覚めてよかったけどーって、えッ!?」
ナランチャはぎょっとした顔でルナを見る。
「な、なにも泣くことないだろッ!?」
「え?」
泣く?誰が?
ーーぱたっ。
ルナが顔を上げた拍子に、水滴がソファの表面に落ちた。思わず自分の頬に触れる。その濡れた感触に呆然と目を見張った。
「私・・・なんで泣いてるの?」
「いや、理由をききてーのはこっちだって、、、えっと、なァ、ルナ、ほんとに大丈夫か?痛いところあったらジョルノに治してもらえよ。ってゆうかー、」
ナランチャは顔をしかめて続ける。
「ルナって前からそうだよなァ。自分のことは二の次っていうか、なんか思ってても表に出さないっていうか、、、もうちょっと頼ってくれてもいいじゃん。オレたちってそんなに頼りないワケ?」
「まさか!頼りにしてるわよ、みんなのこと。」
「なら、もうちょっと素直に甘えればいいんだよ。オレたちにも、ブチャラティにも。その方がブチャラティも絶対喜ぶって。特にブチャラティは、めちゃくちゃルナのことが好きなんだからさ。案外、そのことを一番わかってないのって、ルナ自身じゃあねーの?」
「・・・」
なぜだろう。ぐうの音も出ない。
固まったルナを見て、ナランチャはハアと息を吐くと、
「オレ、女の子の気持ちとかまったくわかんねーけど・・・なんか無理してっから泣いてるんじゃあねえ?」
「あ、ううん。ほんとに何でもないの。どこも痛くないわ。変ね、自分でもよくわからないけど、勝手に涙が出たっていうか、、、」
「ハアァァ?怖い夢でもみたんじゃあねえの?意外と子供だなあ、ルナ。」
「・・・」
そういえば。
長い夢をみていたような気がする。
よく思い出せないけれど、今よりほんのちょっと昔のーーー、哀しい夢を・・・
「おーい、、、ルナ〜、マジでなんか変なんだけど?泣いたかと思えばボケっとして・・・どうしたんだよ?」
ひらひらっとナランチャが目の前で手のひらを左右に振り、彼女は我に返ると、
「ごめんごめん。大丈夫。みんなは?」
「みんな外にいるよ。オレはさっきの奴らに少しやられちまったから中で休んでろって、ブチャラティが。」
「さっきの奴ら?何それ、敵!?」
思わず身を乗り出す。
「ボスの親衛隊の奴ら。でも安心しろよ。オレとジョルノでもう倒したから。」
「ボスの親衛隊?」
「裏切り者の俺たちを始末しに来やがったんだよ。にしてもジョルノって、おかしな奴だよなァ。新入りのくせに、なんか、あいつの判断が結果的に正しくなるっていうか・・・アバッキオは生意気だの何だのジョルノを軽くみてるけど、さっきの戦いでも正直あいつのおかげで助かったみてーなモンだし・・・フーゴも前に言ってたんだぜ?ジョルノはさ、見た目と違ってブッ飛んだスケールの判断と行動をする奴だって・・・あ!そういやルナ、手首はもう痛くねえの?それもジョルノがーモガァッッ!?」
「ストーップ!!」
ルナは、ナランチャの口を両手でふさいだまま、ずいっと顔を近づけると、
「悪いけど、何がどうなってるのか、ぜんっぜん!わからない。最初から話して、ナランチャ。あの教会を脱出した時から、今までのことを、全部ッ!」
「・・・」
ナランチャは、ルナの迫力に押されたようにコクコクと頷いた。