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15
ハルくん、どこかしら?
ルナは、ジョルノの学校に来ていた。
こないだ、ようやく再会出来た日は、なんとなくブチャラティに連れて帰られてしまって、ゆっくり話せなかった。
「でも・・・どこまで、話せばいいの、、、?」
思わず独りごちて、中庭のような場所から眼下を眺めた。
<ネアポリスを見て死ね>
高台にあるこの学校からは、その言葉通りの素晴らしい景色を一望することが出来た。
ルナは、ジョースター一族とDIOの長い戦いの詳細を知っている訳ではない。承太郎から大まかに聞いているだけだ。
だが、DIOが吸血鬼であることやーー、DIOを倒したのが承太郎であることは、知っている。
それらのことをいきなり、ジョルノに話すのは、彼の心情を思うとさすがに気が引けた。
「ハルくん・・・」
「何ですか?」
「!?」
ぎょっとしてルナが振り返ると、目の前にいたのはジョルノ本人だった。
「ハルくん!!どうしているの!?」
「ここ、僕の学校です。」
そうでした。
「よかったわ、私に気づいてくれて。探す手間が省けちゃった。」
「ルナは目立ちますからね。」
「???あ、そうね。あなたみたいに制服じゃあないものね。」
「・・・」
ジョルノは、その目の覚めるような美しい黄金の髪がよく映える、紫がかった藍色の学生服を着ていた。
髪と同じ色の長い睫毛、きらめくエメラルドグリーンの瞳。真っ直ぐ通った鼻筋。
ーー再会した時も思ったけど、まるで、ギリシャ彫刻みたい・・・
ルナは、ジョルノの美貌にうっとりしながら思った。
なんていうか、クールビューティのブローノとはまた違った、王子様みたいな綺麗さだわ・・・
そんなをルナ見て、ジョルノは、わざとらしく溜め息をついた。
「これだけギャラリーを集めておいて・・・どうやら、天然ボケは相変わらずですね、ルナ。」
「ハルくん、あなた今、さらっと失礼なことをー」
「わざわざ僕に会いに来てくれたんですか?とても嬉しいんですけど、実は今、ちょっと取り込んでるんです。パッショーネの入団試験の最中で。」
「入団試験!?」
「ブチャラティに聞いてないんですか?」
「知らなかったわ。ブローノは、仕事のことは話さないしーというか、試験の最中って?」
ジョルノは、手にしていた一輪の花をルナに見せた。
「ルナ、動かないでくださいね。」
途端、青い花が、炎のついた銀色のライターに変わり、ルナは目を見張った。
「スタンド能力?って言うんでしたっけ。僕のゴールド・エクスペリエンスは生命を与える力。だからこんなふうに、ライターを花に変えることもできるんです。」
ジョルノは、入団試験の内容をルナに話してくれた。
とりあえず、ライターの炎が消えないように注意しながら、ジョルノの部屋のある学生寮へ向かう。
「なんだか、妙な試験ね。ライターの火が消えたら、そのポルポとかいう幹部はわかるのかしら。」
「わかりません。ですがー、これは僕のカンですが、彼も何らかのスタンド使いである気がします。」
「ブローノってば、肝心なとこは教えてくれないのね。まあ、仕方ないんでしょうけど、ヒントくらいくれてもいいのに。」
「いつからブチャラティと付き合っているんですか?」
「ーーえっ!!?」
さらりときかれたので、ルナは一瞬、意味がわからなかった。
「ブチャラティが言った、<守るべきものがある>って、あなたのことでしょう、ルナ。ただの友人ではないですよね。少なくともブチャラティにとっては、あなたは特別な人だ。」
「えっとー・・・まあ、それは、そうかな・・・?」
愛されてる気は、する・・・うっ、恥ずかしい。
「付き合ってるのかってきかれれば、どうなのかしら・・・なんせ、私、イタリアに来てまだ2週間くらいだし・・・」
「でも、彼を好きなんですよね。」
「!!そ、そりゃあそうだけどーてか、なんでこんな話になってるの!?私の恋バナなんてどうでもいいってば!!」
真っ赤になって慌てふためくルナを見て、ジョルノはライターを花に変えた。
さっきとは違う、小さな花びらが可愛らしい白い花。
「・・・僕にとっては、重要なことです。」
ーーえ?
呟くように言ったジョルノの横顔に、一瞬、せつない影がよぎった気がして、ルナは息をのんだ。
しかしすぐに、ジョルノは気持ちを切り替えるように微笑むと、
「行きましょうか、ルナ。」
言って、再び花をライターに戻して歩き出した。
ハルくん、どこかしら?
ルナは、ジョルノの学校に来ていた。
こないだ、ようやく再会出来た日は、なんとなくブチャラティに連れて帰られてしまって、ゆっくり話せなかった。
「でも・・・どこまで、話せばいいの、、、?」
思わず独りごちて、中庭のような場所から眼下を眺めた。
<ネアポリスを見て死ね>
高台にあるこの学校からは、その言葉通りの素晴らしい景色を一望することが出来た。
ルナは、ジョースター一族とDIOの長い戦いの詳細を知っている訳ではない。承太郎から大まかに聞いているだけだ。
だが、DIOが吸血鬼であることやーー、DIOを倒したのが承太郎であることは、知っている。
それらのことをいきなり、ジョルノに話すのは、彼の心情を思うとさすがに気が引けた。
「ハルくん・・・」
「何ですか?」
「!?」
ぎょっとしてルナが振り返ると、目の前にいたのはジョルノ本人だった。
「ハルくん!!どうしているの!?」
「ここ、僕の学校です。」
そうでした。
「よかったわ、私に気づいてくれて。探す手間が省けちゃった。」
「ルナは目立ちますからね。」
「???あ、そうね。あなたみたいに制服じゃあないものね。」
「・・・」
ジョルノは、その目の覚めるような美しい黄金の髪がよく映える、紫がかった藍色の学生服を着ていた。
髪と同じ色の長い睫毛、きらめくエメラルドグリーンの瞳。真っ直ぐ通った鼻筋。
ーー再会した時も思ったけど、まるで、ギリシャ彫刻みたい・・・
ルナは、ジョルノの美貌にうっとりしながら思った。
なんていうか、クールビューティのブローノとはまた違った、王子様みたいな綺麗さだわ・・・
そんなをルナ見て、ジョルノは、わざとらしく溜め息をついた。
「これだけギャラリーを集めておいて・・・どうやら、天然ボケは相変わらずですね、ルナ。」
「ハルくん、あなた今、さらっと失礼なことをー」
「わざわざ僕に会いに来てくれたんですか?とても嬉しいんですけど、実は今、ちょっと取り込んでるんです。パッショーネの入団試験の最中で。」
「入団試験!?」
「ブチャラティに聞いてないんですか?」
「知らなかったわ。ブローノは、仕事のことは話さないしーというか、試験の最中って?」
ジョルノは、手にしていた一輪の花をルナに見せた。
「ルナ、動かないでくださいね。」
途端、青い花が、炎のついた銀色のライターに変わり、ルナは目を見張った。
「スタンド能力?って言うんでしたっけ。僕のゴールド・エクスペリエンスは生命を与える力。だからこんなふうに、ライターを花に変えることもできるんです。」
ジョルノは、入団試験の内容をルナに話してくれた。
とりあえず、ライターの炎が消えないように注意しながら、ジョルノの部屋のある学生寮へ向かう。
「なんだか、妙な試験ね。ライターの火が消えたら、そのポルポとかいう幹部はわかるのかしら。」
「わかりません。ですがー、これは僕のカンですが、彼も何らかのスタンド使いである気がします。」
「ブローノってば、肝心なとこは教えてくれないのね。まあ、仕方ないんでしょうけど、ヒントくらいくれてもいいのに。」
「いつからブチャラティと付き合っているんですか?」
「ーーえっ!!?」
さらりときかれたので、ルナは一瞬、意味がわからなかった。
「ブチャラティが言った、<守るべきものがある>って、あなたのことでしょう、ルナ。ただの友人ではないですよね。少なくともブチャラティにとっては、あなたは特別な人だ。」
「えっとー・・・まあ、それは、そうかな・・・?」
愛されてる気は、する・・・うっ、恥ずかしい。
「付き合ってるのかってきかれれば、どうなのかしら・・・なんせ、私、イタリアに来てまだ2週間くらいだし・・・」
「でも、彼を好きなんですよね。」
「!!そ、そりゃあそうだけどーてか、なんでこんな話になってるの!?私の恋バナなんてどうでもいいってば!!」
真っ赤になって慌てふためくルナを見て、ジョルノはライターを花に変えた。
さっきとは違う、小さな花びらが可愛らしい白い花。
「・・・僕にとっては、重要なことです。」
ーーえ?
呟くように言ったジョルノの横顔に、一瞬、せつない影がよぎった気がして、ルナは息をのんだ。
しかしすぐに、ジョルノは気持ちを切り替えるように微笑むと、
「行きましょうか、ルナ。」
言って、再び花をライターに戻して歩き出した。