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11
ーーいったい、何が、起きた・・・
ブチャラティは、今、自分のいる状況をつかめずにいた。
涙目のルカをやった犯人、ジョルノ・ジョバァーナ。15歳。
スタンド使いだったのには驚いたが、それはまだいい。
問題は・・・
『あなたは、<覚悟>して来てる人ですよね。人を始末しようってことは、逆に始末されるかもしれないっていう危険を、常に<覚悟して来ている人>ってわけですよね。』
どこまでも淡々としたその声に、ブチャラティは戦慄を覚えた。
ーーこいつ・・・本気で、俺を殺る気だ。
小僧のくせに、この俺を始末しようとしている。嘘は言ってない皮膚と汗だ。
こいつには、やると言ったらやるーーーー、凄みがある!!
ジョルノ・ジョバァーナのスタンドは強力だ。いったん退いた方がいい。
そう考えて撤退したブチャラティを、ジョルノ・ジョバァーナは追って来たのだ。
良い判断だと思った。
仲間に話す前に俺の口を封じなければやっかいだ。俺ならそうする。
ーーきさまが、自ら選んだ道だ。
「始末させてもらうぞ!!ジョルノ・ジョバァーナ!!」
その瞬間だった。
「ーアブソリュート・ブレス。」
声と同時に、世界が、止まった。
ーー何が、起こった?
いや、止まったというのは、正確ではない。
意識はあるのに、身体の自由がきかない。
そうーーーー、まるで、何か絶対的な力に支配されているように。
ボタッ!!
ブチャラティの眼前で、ジョルノ・ジョバァーナのスタンドの左腕が地面に音を立てて落ちた。
ブチャラティは信じられない思いでジョルノ・ジョバァーナを見た。
こいつ!!
俺がさっき付けたジッパーの部分をーー、自分で、自分の腕を皮一枚まで引きちぎったのか!?
スタンドの射程距離を伸ばして、俺に打ち込むために!!
そのジョルノ・ジョバァーナの前でも、スティッキィ・フィンガーズがまさに拳を叩きこもうとした姿勢のまま、静止していた。
「・・・っ!?」
驚愕の表情を浮かべたまま、ジョルノ・ジョバァーナが身じろぎする。
「動こうとしない方が良いわ・・・無駄、だから。」
この声を知っていた。
何よりも誰よりも大切なーー、愛しい存在。
その姿を視界に捉えた瞬間、ブチャラティは大きく息をのんだ。
ーールナ!!
ルナは、手のひらを上にした右手を、ゆっくりと持ち上げながら、
「今、この場の運命は、私の手の中にある。」
右手を握りしめると同時に、ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナのスタンドが、主の命令なく消えた。
ルナの横には、一体の人型スタンドがいた。
プラチナに輝くボディに、頭には月桂の冠、淡紫の衣服をまとった、古代の女神のような気品ある風貌。
ブチャラティは、冷たい汗が背筋を伝うのを感じた。
『私のスタンドは、私の意思に関わらず、他のスタンド能力者の運命を変える。』
ーー運命を司る力。
これが、ルナのスタンド能力か・・・!!
ふっ、と、身体の束縛が解けた。
「邪魔して悪かったわ、ブローノ。でもーーーー・・・」
ブチャラティに向かって、言うと、ルナはジョルノ・ジョバァーナに近づいた。
「ルナ!?待てー」
「なぜこんな無茶なことをーーーー、ハルくん!!」
言うと同時にルナは、ジョルノ・ジョバァーナの身体を抱きしめた。
「その呼び方は・・・!!まさかー、まさかあなたは、<ルナ>なんですか・・・!?」
ーーいったい、何が、起きた・・・
ブチャラティは、今、自分のいる状況をつかめずにいた。
涙目のルカをやった犯人、ジョルノ・ジョバァーナ。15歳。
スタンド使いだったのには驚いたが、それはまだいい。
問題は・・・
『あなたは、<覚悟>して来てる人ですよね。人を始末しようってことは、逆に始末されるかもしれないっていう危険を、常に<覚悟して来ている人>ってわけですよね。』
どこまでも淡々としたその声に、ブチャラティは戦慄を覚えた。
ーーこいつ・・・本気で、俺を殺る気だ。
小僧のくせに、この俺を始末しようとしている。嘘は言ってない皮膚と汗だ。
こいつには、やると言ったらやるーーーー、凄みがある!!
ジョルノ・ジョバァーナのスタンドは強力だ。いったん退いた方がいい。
そう考えて撤退したブチャラティを、ジョルノ・ジョバァーナは追って来たのだ。
良い判断だと思った。
仲間に話す前に俺の口を封じなければやっかいだ。俺ならそうする。
ーーきさまが、自ら選んだ道だ。
「始末させてもらうぞ!!ジョルノ・ジョバァーナ!!」
その瞬間だった。
「ーアブソリュート・ブレス。」
声と同時に、世界が、止まった。
ーー何が、起こった?
いや、止まったというのは、正確ではない。
意識はあるのに、身体の自由がきかない。
そうーーーー、まるで、何か絶対的な力に支配されているように。
ボタッ!!
ブチャラティの眼前で、ジョルノ・ジョバァーナのスタンドの左腕が地面に音を立てて落ちた。
ブチャラティは信じられない思いでジョルノ・ジョバァーナを見た。
こいつ!!
俺がさっき付けたジッパーの部分をーー、自分で、自分の腕を皮一枚まで引きちぎったのか!?
スタンドの射程距離を伸ばして、俺に打ち込むために!!
そのジョルノ・ジョバァーナの前でも、スティッキィ・フィンガーズがまさに拳を叩きこもうとした姿勢のまま、静止していた。
「・・・っ!?」
驚愕の表情を浮かべたまま、ジョルノ・ジョバァーナが身じろぎする。
「動こうとしない方が良いわ・・・無駄、だから。」
この声を知っていた。
何よりも誰よりも大切なーー、愛しい存在。
その姿を視界に捉えた瞬間、ブチャラティは大きく息をのんだ。
ーールナ!!
ルナは、手のひらを上にした右手を、ゆっくりと持ち上げながら、
「今、この場の運命は、私の手の中にある。」
右手を握りしめると同時に、ブチャラティとジョルノ・ジョバァーナのスタンドが、主の命令なく消えた。
ルナの横には、一体の人型スタンドがいた。
プラチナに輝くボディに、頭には月桂の冠、淡紫の衣服をまとった、古代の女神のような気品ある風貌。
ブチャラティは、冷たい汗が背筋を伝うのを感じた。
『私のスタンドは、私の意思に関わらず、他のスタンド能力者の運命を変える。』
ーー運命を司る力。
これが、ルナのスタンド能力か・・・!!
ふっ、と、身体の束縛が解けた。
「邪魔して悪かったわ、ブローノ。でもーーーー・・・」
ブチャラティに向かって、言うと、ルナはジョルノ・ジョバァーナに近づいた。
「ルナ!?待てー」
「なぜこんな無茶なことをーーーー、ハルくん!!」
言うと同時にルナは、ジョルノ・ジョバァーナの身体を抱きしめた。
「その呼び方は・・・!!まさかー、まさかあなたは、<ルナ>なんですか・・・!?」