標的4
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欠伸をしながら、ゆっくりゆっくり教室へと行く
人の名を読み上げる声がする
そんな教室を開け放つ
「ふぁ、はよっ」
「コラ!遅刻だぞ!!」
「そんなの知ってるよ、雲雀さんに呼び出されたんだから。俺を締め上げるなら、雲雀さんに電話して話しなよ」
異質な空気が流霞を包む
席に座り、ちらりと沢田を見る
頭を抱えているようだ
「ち、沢田」
「はい」
「ち。あくまで仮定の話だが…クラスで唯一20点台をとって平均点をいちじるしけ下げた生徒がいるとしよう。エリートコースを歩んできた私が推測するに、そういう奴は学歴社会において足をひっぱるお荷物にしかならない。そんなクズに生きている意味あるのかねぇ?」
「うわ――――っ」
周りが笑い出すその瞬間流霞が音を立てて立ち上がった
無言で近付く
「生きている意味だと?そんなのテメェが決めることじゃねェんだよ!!一先公がそんなこと言える立場にあると思うなよ?そんなのもわかんねェテメェは、俺が屍にして排除する。」
凄まじい眼光
「エリートコースを進んできた?それが何?そんなことで威張っちゃうなんて頭弱いんじゃね?」
「頭弱い!?」
「あぁ、気にしてた?」
クスクスと笑う流霞に憤激した
「第一、俺に命令すんなよ。うざい」
横目で殺気を出しつつ、言い放った
沢田のテストの紙を手から奪い、手渡す
優しく微笑み、頭をなでた
「頑張ったら頑張った分結果が出る。大丈夫―自分の力を信じて前に進め」
流霞は踵を返し、教室を出た
また欠伸をし、風紀委員室へと向かう
(授業に出ようと思った俺が馬鹿だった)
扉を開け、当たり前のようにソファーに背中を預ける
「どうしたの?」
「…寝る」
ゴロンと横になり、瞼を下ろした
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