標的2
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会話が終わっても雲雀は流霞から視線を外そうとはしない
「何だよ…言いたいことあるなら言え。怠い」
「何でも無いよ。気にしなくて良いからね」
「嫌々、穴があきそうなくらい見られてて気にしない方が難しいから」
雲雀は僅かに口元に弧を描き視線を絡めた
「何だよ」
「おいで」
呼ばれて傍に行き、目の前に立った
「此処座って待ってて」
雲雀はそう言って奥に消えて行った
「意味わかんないっての」
手に何かを持ち、戻ってきた
その何かとは救急箱だ
「目綴じてて。やりにくいから」
言われた通りに目を綴じた
だが、先程の雲雀の妖しい笑みを忘れていた流霞は判断ミスだったと気付く
(流霞は馬鹿だね。まぁ、そこが良いんだけど)
再度笑みを作り、頬に触れた
包帯を取り出し、瞼が開かないように巻いた
「ちょっ、何すんだよ!!!」
「さぁね?」
そう言い終わった瞬間
ゆっくり唇を流霞のそれに落とした
瞼は開かないものの、瞳を丸くした
雲雀は流霞の耳元で囁いた
「男じゃないって知ってたよ。それの口止めだと君は思ってくれて構わない。僕自身は君が好きだからしたんだけどね。あまり油断しない方が良いよ。まぁ、これから僕は君に警戒されるんだろうけど…覚えておいた方が良いよ。僕よりも酷い奴は腐るほど居るってこと。この程度じゃ収まらないのがね…その時は呼びなよ?僕をね」
「何…言って」
「必ず行くから、それは約束するよ。」
再度唇を落とした
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