第肆話
夢小説設定
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ぎこちなさそうに笑みを浮かべ、手を繋ぎ歩き出した
「俺、灰狼衆に入ろうと思うんだ」
「え?」
「宵風を一人にしとくわけにもいかないし、壬晴も多分そろそろこっちにくると思うから。もう潮時だよ」
「わかった」
「んで、宵風が良かったらで良いんだけど、少しの間一緒に暮らさない?」
「良いの?僕なんかが一緒で」
「良いんだよ。じゃ、帰ろう」
そう言って海を後にした
デザートはどうしたかと言うと
「宵風の口に合えば良いんだけど、」
零の手作りのようだ
ケーキ(ホール)を包丁で切ろうとしたのを止められた
宵風はフォークを片手に食べ始めた
小さい声だけど聞こえた
美味しいという言葉
「俺に貴方の過去を少しでも教えてくれる可能性はあるか?」
フォークが止まり、下を見た
「……」
「無理しなくて良いんだ」
後ろからそっと抱き締めた
「思い出したくないなら言わなくて良い…聞いたりしてごめん」
零の腕にそっと触れた
「違う…零のせいじゃ、ない。謝るな」
その手は微かに震えている
「有難う。でも、宵風に恐怖心を蘇らせたんだから謝るよ」
「零、ごめん。弱くて」
「弱くて良いんだよ。人は皆脆くて繊細な生き物なんだから…いつかで良い。話して…俺は受け止めるから。」
「有難う…零」
その腕に顔を埋めた
吐息が腕に当たる
それがくすぐったいとは思っても離れたくは無かった
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