第肆話
夢小説設定
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風呂から出てきた宵風
「宵風」
そう言って優しく抱き締めた
「優しくするな…」
「何もかえせないから?何かをかえして欲しい訳じゃ無いんだよ。何かを得たくて優しくなんかしてない。宵風が居るだけで幸せだから…。ずっと傍に居て欲しいよ。生きるのも死ぬのもちゃんと宵風が決めて。過去に囚われないで」
「僕は…」
「焦らなくて良い。ゆっくりゆっくり自分で答えを探して…ってもう時間が無いんだよな。命延ばすか」
ふぅと息を吐き出し、印を組んだ
そして、宵風の命を延命させた
「少しは…延命出来たかな?気羅あんま使わないで…お願いだから」
「極力使わない」
「有難う‥寝て良いよ。疲れてるんでしょ?おやすみ!宵風」
ベッドに寝かせ、零はシャワーを浴びた
「良く寝るな…本当に」
零は宵風の髪に触れ、額にキスを落とした
「生きて良いんだよ…」
ゆっくり宵風の手を握った
「宵風は此処に在る…生きてよ。宵風」
手を握り、眠くて寝てしまった
手は握ったまま…
徐に瞼を開け、宵風を瞳で捉えた
「起きてたんだ。手、ゴメンな」
手を離し、立ち上がった
「ご飯食べに行こっか。約束もしてあったしね」
起き上がった宵風
「着替えておいで。服はもう乾いてるから…待ってるね」
「わかった。零有難う」
「馬鹿。もっと頼れ…礼を言うなら頼ってくれよ」
「何で」
「大切だから護りたい。宵風が拒絶しても勝手に護るから…生きること、諦めないで」
宵風の瞳を見つめながら優しい口調で言った
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