第参話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
宵風を心配そうに見ている
「お前は若い…死ぬには早すぎる。どうして気羅を使ってしまったんだ…宵風」
宵風は身を翻した
「宵風?」
苦しそうに何かを壬晴に伝え、喉を人差し指で指し帰って行った
そこは静寂に包まれた
「雲平先生が何を思って秘術を封印しようと考えたか分からない。だけど、雲平先生の思っている事が全てあっているとは限らない…その思いを押し付けるかどうかは雲平先生しか分からない。だけど、一つ言う…俺は全力で壬晴、宵風を守る。これだけは曲げない…例えあなた達を敵にまわしても」
その強く気持ちが籠もった瞳に押し黙った
「壬晴も宵風も俺を頼らなさすぎ…」
頭をポンポンっと叩いた
「壬晴は今日此処に泊まんな…俺が宵風追いかけるから。安心しな」
ひらひらと手を振り、踵を返した
「零、それがお前の答えなのか?」
「愚問だな。俺はいつも俺の意志で動いている…人に左右されない。それが俺だからな」
「そうか」
「あ、森羅万象は体内に宿されている人が使えるとは限らないぞ…そして、森羅万象を良く使うか、悪く使うかは壬晴次第だ。じゃ、な」
地を蹴り、走り出した
宵風を追い掛ける為に
色々な所を探した
まだ見つからない
どれくらいの時間が経っただろうか
雨が降り始めていた
なりふり構わず走り続けた
(まさか…彼処に)
バスも使わず走った
そして着いたのは、昔列車が通っていた場所
列車の中に入っていくと宵風が倒れていた
傍には薬が置いてある
それをポケットに入れ、宵風を見た
抱き起こし、其処から消えた
自室にあるベッドに寝かせた
布団を被せ、頬に触れた
「冷たい」
帽子を洗い、干した
零は宵風が寒い思いをしているのに着替えるわけにはいかない…
と着替える様子が無い
宵風を見ているだけだ
「…ん」
「あ、起きたね」
「此処どこ?」
「俺の部屋。シャワー浴びてきて…風邪引くから。その黒い服洗うからその服着といて。洗濯機は同じ所にあるから」
「分かった」
フラつきながら向かった
.