第参話
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痛みはあるが、心の痛みよりかは平気
血は流れ続けているが宵風を放っておきたくない
その気持ちだけで痛みに耐えている
顔をゆっくり上げる宵風
「大丈夫?」
「うん。零有難う。肩ごめん」
「平気だから、謝んないで」
頭を一度撫でて体を離した
宵風は立ち上がり織田を睨んだ
零は帽子をとりゴミを払った
帽子を宵風に被せ小さな声でいった
「あなたは死神なんかじゃない。ちゃんと生きてる…辛くなったら呼んで。行くから」
ニコッと微笑み歩き出した
肩から溢れ出る血に顔を歪めた
壁に寄りかかり、瞼をおろすと意識が遠くなる
沢山の人の話し声
浮遊感があり瞼を開けると
「起きたか」
「雲平先生…?あ、おろして下さい」
「ダメだ。出血が酷くて貧血状態なんだ」
「本気でおろして下さい」
ハァーと溜息を吐くとおろしてくれた
若干フラつくが自分の足で歩いていく
ベンチに座り背もたれに体重を預けた
話し声が耳につくが眠った
浮遊感を感じても瞼を開ける気力すらない
瞼を開けた時そこは
バスの中だった
丁度降りる場所だったので、立ち上がり降りた
「じゃ、またな」
それだけ言って別れた
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