第弐話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その血を拭う
「お前は僕より死んでる。一…秘術が離れればそれを使おうとこの世がどうなろうと関係ないのか。二…自分の為に使うか。三…僕の為に使うか。三つの中から選べ。但し一と二を選ぶなら今すぐお前の仲間を殺す」
「どうして…」
「仲間を殺されても自殺しようとか復讐しようとか思わないんだろ?無関心だから」
「それは―――」
「ならあいつらを生かしておく理由ないだろ。解印」
その言葉に壬晴の右眼に痛みが走った
「あうっ」
手で抑えながら後ろに反り返った
その後ろに移動し、壬晴を受け止めた
「いてェ…まじいてェ」
頭と背中を打ち、痛みが体を走る
壬晴を見ると右眼を抑えている
「気羅の術で打ち込んだ欠片は相手が生きてる限り残り続ける。本体である僕が死ぬ時にはその欠片も同時に死ぬ…相手諸共。だからお前が今こけで僕を殺したとしたら…風魔でお前とあと一人それとさっきの萬天で二人に欠片を込めたから…四人が死ぬことになる…どう?見える?」
「え?…あ」
「僕自身が解印することで欠片は消え支配から解放できる。僕の命はあまり長くない。早く秘術を習得して望みを叶えてくれないと…わかるだろ」
「壬晴、退いて。体重預けられたままだと俺が潰れる」
「三にする。いちばんラクそうだ」
それを言った壬晴は何処か寂しげだった
「これは僕らだけの秘密だ。僕をこの世界から消してくれるまでどんなことだって協力する。君を隠の王にしてやる」
宵風の顔は嬉しそうだった
そして、壬晴の家に着くまでずっと話していた
「最後に一つ。森羅万象が間に合わず死ぬ瀬戸際にくる前に俺の所に来い。その命つなぎ止めてやるから」
「分かった」
「さよなら宵風」
「またね宵風」
「さよなら…壬晴と「零だよ‥宜しく」」
「零…」
「うん。あまり無駄に気羅使うなよ」
階段を降りていく宵風に言い、壬晴の家に入った
.