第弐話
夢小説設定
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それは零の顔があまりにも悲痛で歪んでいたから…
「気羅の術じゃできないことなんだ」
「うん、それはわかる」
帽子を握る手に力が入っていく
「そう言われても使えないんだ。俺には智が…大きすぎて頭の中で情報があふれて破裂してしまいそうになる。精神を鍛えて受け入れられるようにならなきゃ意味がないんだ」
「逆にそれさえクリアすれば智は手には入る。お前は何に使うつもりなんだ」
「…何も?早く捨てて元の生活に戻るだけだよ」
「なぜ?森羅万象はお前のものだ。だから使ってもいいんだよ」
「ヒトが宇宙の法則を変えることは許されないって雲平先生が言ってた」
「ヒトはもう十分勝手なことをしてる」
「そんなこと俺には関係ないもん」
「無関心だな。誰かを助けようとも思わないのか…?大切な人もいないのか?愛さず、それがお前の主義なのか六条壬晴」
列車の椅子の下から蛇が出てきた
「約束したから…」
「約束?誰と」
零は立ち上がり、壬晴の腕を引き蛇から遠い場所に移った
「…わからない。けど…たぶん―――」
宵風は立ち上がり、壬晴に近付いた
「わからない人との約束を守るのか。お前は誰かにこうしろ、するなと言われたら自分のことは関係なしに受け入れて都合よく振る舞って生きるんだな?なら使えるようになれ。僕のために受け入れろよ。できないなら僕に譲れ。自分で使う」
その言葉に壬晴は宵風を睨んだ
「無理に俺から抽出しようとすれば秘術は逃げてくらしいよ」
「風魔忍もそうしているんじゃないか?だから禁術を基に秘術を確実に手に入れる術を作ろうとしてる」
「オレ達は負けてるんだよ死神ィ!!この世は持った能力を活かせるか活かせないかで勝ち負けが決まる。勝てる奴は邪魔者を消して自由にできる権利がある。さあ早く殺せよ!役に立たない絶望者を勝者の手で殺せ!!」
「殺せだと?自分で死ね。人の手を借りて死のうなんて甘いんだよ。宵風を次死神なんて言ってみろよ‥腕一本切り落としてやる」
気羅を使われて苦しんでる男に告げた
その間に壬晴は霧隠れを使うが宵風に首を掴まれ不可能となった
「どこへ行く。叫ぶ奴はまだ絶望してない。お前もそうだろ…それなのに―――」
そこまで言うと宵風は口から血を吐いた
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