第10話
夢小説設定
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口元をYシャツの袖で拭い、立ち上がった。
体がカタカタと震えている琥珀に近寄った。
琥珀の腕の縄を解いてやった。
腰を下ろし、目線が合う位置に座った。
「大丈夫だっ「うぅっ~」」
涼の言葉を遮り、琥珀は抱きついた。
「大丈夫だからな。心配すんな…」
頭をポンッポンッと叩き、泣き止むまで髪を撫でてやった。
琥珀は我に返り顔を朱くしてゆっくり離れた。
涼の左腕から流れた血は血溜まりを作っていた。
「先輩…」
「これぐらい平気だからそんな顔すんな…行くぞ」
立ち上がり、琥珀に右手を差し出した。
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