第3話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
椅子から立ち上がり、頭を抱えて座り込んだ。
「うあぁ~やっちまったよ…」
弱々しく声を出した。
「習慣つーか…いつもやってるとつい無意識にやっちゃうんだよな…雷の気持ち分かるから…俺もお前みたいに素直に楽器を弾くことが出来れば、少しは違ってたかもなぁ…」
「今からでも…できるんじゃねぇか?」
「無理だ…俺には」
「…涼は知ってるか?」
「今初めて名前呼んでくれただろ?」
涼の顔は喜びでいっぱいだった。
「あぁ…いいから聞け。ウチの学校でバンド組んでる奴がいるらしいんだよ。そのバンド名が“サタン”とか言って結構学校で人気なグループ。ルックスが良いからだとか。そんで学校の権力者的な存在で、逆らったら退学で酷いときは徹底的なイジメとか受けるらしい」
「何で権力者なんだ?」
「ヴォーカルの一条要の親父が理事長だからだ」
「なるほど…親の権力を我がモノのように使ってるわけか…最低だな」
「ヴォーカルが一条要。ベースが相澤友樹と結城秋人。ドラムが日比谷祐。取り敢えず声量と音域も結構ある…だから、人気があるのかもしんねーな」
「ふーん。俺には関係ねぇーけど」
そう言ってベースに視線を落とした。
.