帰ろうとしていた客が、足を止め振り返る









一瞬で悲鳴に包まれた









「蓮華です。今日は心に秘密で勝手に来させていただきました」









ハハッと笑い、心を見た









少し呆れているような表情をしている










「今日は、そーだなー何がいい？」










「蓮華がやってくれるなら、なんでもいい！！」









その言葉に、頬を緩めた









「じゃ、ボーカルは心で俺はギターをやる。心、来いよ」










手を差し出す涼










それに心は手を乗せた










「心、好きに歌え。歌いたかったんだろ？」









「なんでも、お見通しですね」









「俺は、心の歌が好きだ。御前の歌が聴きたい」








それに涙を流す心









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