涙ぐみながら















｢お前と会う運命だったのかもしんね…時々耳にする度、何度も何度も行って話したいと思った。バンド組んで欲しいって言おうと思ってた。でも、俺が違う最低なバンドを組んでる以上そんな勝手なこと出来ない。しちゃいけねーと思って何も出来なかった。涼、メンバーになれて嬉しい。メンバーにしてくれて有難うな｣














それに背中を撫でて応えた















｢雷、その時お前が感じた様に俺の曲に手加えろ。俺の譜面通りにしなくて良い…好きにやれ｣















背中を叩き、戻らせた















マイクに触れ、息を吐く















少しばかり震えた唇















｢悪いな、しんみりしちまった…それじゃ、行くか。まだ元気あっか？着いてこれる奴だけ着いてきな｣
















そう言って曲が激しく始まり出す














涼の独特の低い声が響く














間奏で喋り出す涼















｢俺等『蓮華』はさ、まだまだ未熟で始めたばっかのバンドだ。音楽が好きで仕方ねェ奴しかいない。だから、俺等の気持ちが伝染してもらえるように頑張る。コピーバンドにはならない。全部『蓮華』が作った曲ってこと覚えておいて欲しい…最高に良い曲、お前等の心に届けてやるよ｣
















ニッと口角を上げた















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