テニスの神
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勿論本気でやる気が無い雪は左でラケットを持っている
「コートに入れよ?」
ラケットでコートをさしながら言う雪は不適な笑みを浮かべていたのだ
「さぁ、テニスを楽しもうか」
ボールを手で握り、上に投げ打った
菊丸はラケットで打ち返そうとするが、ボールの威力でラケットごと後ろに吹っ飛んでしまった
周りは三年の菊丸でさえとれないという事に驚きを隠せなかった
しかも右利きなのに左で打ったボールで打ち返せないという事は右だったらどうなっていたのか
それを想像すると冷や汗が流れる‥
「次行くよ」
菊丸の頬の後ろへ向けてボールが飛んでいった
「菊丸先輩、歯が立たないみたいだぞ‥」
「あぁ。彼奴すげぇーな…三年に勝っちまうぜ」
手も足も出ない菊丸…
点差は開き、サービスゲームも落としてしまった菊丸
「先輩、やめましょう。打ち返してこない人とやってもテニスは面白くありませんから…」
投げようとしたボールをラケットの網で叩きながら菊丸に告げたのだ
そして、放心状態の様にボッーっとしている菊丸をコートに残し、その場を後にした
「ふぁ~つまんねェな」
欠伸と共に呟いた言葉は風に攫われ誰の耳にも届かなかった
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