第11夜
夢小説設定
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フォーに案内されたのは、大きな広間のような場所…
その真ん中にはアレンが立っていた。
ボロボロになっていて、左腕もなくて…
咲の瞳にはうっすら涙が浮かんでいた。
「ウォーカー、休憩だ。客が来ている」
「僕に?」
ゆっくりと建物の影から出た。
「咲…」
「アレン…」
地面を蹴り、抱き締めあった。
「アレン…ごめん…」
「咲の死体は見るも無残な姿で…もう、死んでるんだって。あの笑顔は見れないんだって言われてる様なそんな気分だった」
「ごめん…ノアに捕まって、変わりの死体を置かれたんだ。心配かけてごめん…」
「咲が生きていてくれて良かった…本当に」
咲の肩に顔を埋めた。
「アレン…泣いてんのか?」
「泣いて…ないです」
「泣いてんじゃんかよ」
「そういう咲だって」
「泣いてねェ。ただいま」
アレンの頬に唇を寄せた。
「おかえりなさい」
アレンもまた咲の頬に唇を寄せた。
フッと笑みがこぼれた瞬間だった。
「傷だらけ…手出せ」
深呼吸をして、唱えた。
「双天帰盾私は拒絶する」
アレンの体を包み込んだ。
怪我が徐々に治っていった。
「治りが遅い…」
右手を離し、意識を集中させると光の粒子が集まってきた。
それを加えるとあっという間に怪我は治った。
「…俺の力弱くなってる…最近サボってたからか?」
「それで、弱くなっているんですか?」
「あぁ、今日から修行だな…」
そう言って倒れた。
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