第11夜
夢小説設定
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ゆっくりと体を向けた。
「咲死んだんじゃ?」
「ちゃんと言っといただろ?どんなことがあっても、俺を信じてほしいって」
「あぁ…言ってたな」
「ユウ…俺約束守ってたんだぜ?」
「約束?」
「他の人の所で泣いてないし、隠れて泣いてない。あ、でも起きたとき涙流してたな…わりぃ」
「お前が生きてたんなら良い…」
「心配かけてごめん…」
2人は抱き締めあった。
身長的に神田は屈む形になってしまうが…
咲は神田の腕の中でそっと涙を流した。
今まで泣きたかった分を…
静かに流した。
「じゃ、俺行くから」
「行くってどこにだ?」
「アジア支部に…ユウも頑張って…」
「当たり前だろ」
「ユウなら心配いらないよな…」
「ハッ!咲…死ぬなよ」
「死ぬわけないだろ」
咲は神田にネックレスを渡した。
神田は咲同様ネックレスを渡した。
「大事にしろよ…」
「勿論。ユウこそ大事にしろよ」
「当たり前だろ」
そして、神田の頬にそっと唇を寄せた。
ネックレスをして、神田に向けて笑顔をつくった。
「じゃ、また今度な」
「あぁ」
神田は少し紅潮している顔で返事をした。
「飛翔」
純白の翼を背から生やし、地を蹴った。
手を振りながら、空高く飛んで行った。
神田はそれを見えなくなるまで見ていた。
手には渡されたネックレスが握られていた。
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