第11夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「俺は今から中国に向かう。アジア支部に連絡しておいてくれ。アレンに会いたい」
「何でその事を知っているんだい?」
「今は言えない」
「そっか…皆泣いてたよ…僕だけじゃなく。教団全員が…顔だけは出してから行って」
「分かった…ユウは?」
「元帥と江戸に向かっているよ…正確な場所までは分かんないけど」
「コムイ有難うな…放送できるモノとかあるか?」
「あるよ」
机の上に置かれた。
「電源入ってるよ…」
マイクの部分に近寄り、震える唇を噛んだ。
「えっと、咲です。ノアに捕まり、教団に来れなかったっていうのもありますが、ノア達が望んでいた事は俺の名前を教団から消すことでした。だから、消えるまでまっていた。何でそんなことまでするかというと、もし俺の名前が教団から消えないと皆に危険が迫るからだ。俺が死んだと記録されるまで動けなかった。心配かけてごめん。涙を流させてすまない。俺のために涙を流してくれた分、命をかけて戦ってくる。きっと生きて帰ってくるから信じて待っていて欲しい。じゃーな」
電源を切り、上を向いた。
「スノー!じゃ、行きますね」
「行ってらっしゃい」
零れ落ちそうなほどに涙を瞳にためていた。
そして、教団を後にした。
まず、向かった場所は神田ユウが居る所だった。
「風よ。神田ユウが居る場所教えて」
風が吹く方向に飛んで行った。
三人の影を見つけた咲は、神田の傍に降り立った。
「ユウ!」
.