第10夜
夢小説設定
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固まっている山田花太郎…
「そこの馬鹿…次こんなふざけたまねしたら命無いと思えよ」
瞳からも体からも殺気が出ていた咲に真っ青な顔になっている…
逃げたくても咲の言霊で逃げることが出来ない…
まるで地獄のようだ
「『走れ』」
そのまま走ってどこかに行ってしまった
「おーい。山田花太郎?」
「はいっ!」
「大丈夫か?」
「大丈夫です…」
「そうか、なら良いんだけど」
山田花太郎を立たせガラスを直して渡した。
「もう転ぶなよ‥」
手を振って見送り十番隊の部屋に向かった。
部屋の前に立ち、深呼吸をして中に入って行った。
「冬獅郎…」
「何だ?」
ペンを動かしながら返答をしてくれる冬獅郎に申し訳なく切り出した。
「あのさ…俺、向こうの世界に戻ることにしたんだ…」
ペンを手から落とし顔を上げた。
その顔は驚きと哀しみが表れていた。
「いつ…だ?」
「近いうちに…戻ることにしたんだ。俺だけが戦争から逃げちゃ行けないから…皆と一緒に戦いたい。もう、俺の名前は消えてしまうけど…冬獅郎ごめんな?」
「…引き止めたいけど、行ってこい。咲が決めた事なんだから、俺は背中を押す。また来いよ?待ってるからな」
冬獅郎は咲を力一杯抱き締めた。
今持っている全ての力で…
力強く、そして優しく…
「有難う…」
冬獅郎を抱き締め返した。
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