第10夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
瀞霊廷に戻ったとおもったら、直ぐに一という字が書かれている部屋に向かった。
「失礼します」
部屋の中に入った。
「お話があります!」
「なんじゃ?」
「近いうちに向こうに戻らないといけないのです。仲間は今、死と隣り合わせで戦っています。俺も戦わなくてはいけません。皆が戦っているのに、俺だけが人に追われていると云う理由で逃げてはいけない…戦争から逃げては行けないのです。だから、皆の所に戻り共に戦いたい…。俺は皆に迷惑ばかり掛けてきた…けれど、そんな俺を仲間が支えてくれた。だから、命に替えても守りたい…いつ此処に来れるか分かりません。もう二度と会えないかもしれません。けれど、後悔だけはしたくないのです。それが、俺の生き方だから…」
誇らしげに笑った咲はどこか凜としていた。
「好きにするが良い…咲が決めたことじゃ」
「有難うございます」
深く深く頭を下げて部屋を後にした。
部屋を出た後、十番隊の部屋に向かった
(冬獅郎怒るだろうな…でも、俺が決めた事だから。曲げられない)
ガッシャーン
(山田花太郎かな…)
音のした方に足を向けた。
「二度も三度も…ふざけてんのか?」
「すいません。すいません」
「謝って済む問題じゃねぇーんだよ!」
「『動くな』」
「何だこれ」
「俺に何回注意されればそれをやめるんだ?俺に勝てないのに勝負したお馬鹿さん」
「なっ!あれは」
「気配も読めない奴が何言ってんだか。山田花太郎大丈夫か?何もされてないか?」
「はい…」
「頬、ガラスで切れてる…」
両手でやんわりと顔を包み込み、傷口に唇を寄せた。
傷口は跡形も無く消えた。
.