第9夜
夢小説設定
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「あの時の声…」
{もう少しだけ、待ってて。でないと皆死んでしまう…}
(分かった…待ってる…もう、誰かが死ぬのは嫌だから…見たくないから。あなたの名前は?)
{私?私はね、リク}
(リク…有難う)
{良いのよ…}
そうすると、リクの声は聞こえなくなった。
(皆…待ってて。必ず戻るから)
その思いを胸に、学校に戻っていった。
教室の扉を開けると、授業中だった。
「遅れてすいません」
「この問題解きなさい」
「先生、咲夜さんは今日来たばかりです」
「心配有難う…」
黒板に歩み寄りチョークを片手にときはじめた。
カツカツカツ
チョークの音が響いた。
「終わりました」
チョークを置いた。
「席に戻ってもいいですか先生?」
「は、はい」
問題の答えがあっていることに戸惑っている…
椅子に座ると、机の上に教科書が置かれた。
「ルキア…」
「使え…」
「サンキュー…まだ教科書はなくて困ってたんだよ」
「構わん…」
それだけ言って前を向いてしまった。
(ノートねぇし、聞いてりゃいいか。)
少し投げやりな考えの咲だった。
外を眺めるのが咲の癖…
ぼーっと外を見ていると授業は終わっていた。
それにも気づかない咲はまだ外を見続けていた。
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