第19夜
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神田は怒りを抑えながら喋り始めた。
「何で咲が幸せになっちゃいけないんだよ!お前だって幸せになって良いんだよッ。何に縛られてんのか知んねェけど、お前は悪くない。だから、安心して幸せになれよ」
「ふぇっ…っ」
人の形になったライドが現れた。
[俺が言ってるだろ…お前だって幸せになって良いんだ。どんな人間でも幸せになる資格がある。だから、お前なりの道を歩け!自分の幸せを一番に考えろ。お前が自分と仲間を大切に思った時本当の強さを手に入れるのだから…]
「私も…幸せになって…良いの?怒らない?お母さん、お父さん…」
[あの2人はお前が幸せになることを一番に望んでるんだぜ]
「本当?」
[あぁ。本当だ]
「良かった…ライド有難う…二人に有難うって伝えてくれよ…」
[わかった。じゃーな]
スゥーっと姿を消していった
雨もやみ、日差しが2人を包んだ。
「ユウ…一回私と別れて…」
神田は咲の首に顔を埋めながらピクリと反応した。
「今の私は支えてもらわないと歩いていけない自分になってると思うんだ。こんなんじゃ誰も守れないし、傷付ける事しか出来ない。だから、一回私と別れて下さい」
「…わかっ、た」
「ユウ有難う。私の我が儘聞いてくれて」
力強い瞳に優しく気高い笑顔を作り、神田を抱き締めた。
神田も咲を強く抱き締めた。
「必ずユウの所に戻ってくるから、待ってて」
「ずっと待ってる咲」
「ん…有難う。ユウ、俺は一足先にアレン達の所に戻る。何も心配しないで笑顔で見送って…それが俺の力に変わる」
「わかった」
短く返事をした神田に笑った。
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