第17夜
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立ち上がろうとした時、盛大なため息が聞こえた。
「そこまで言われたら、何も言えんのぉ…それに咲は儂を越える強さ、霊力を持っているんじゃ…儂はお主より弱いのじゃ。咲の命(メイ)なら何時でも力になる。それだけじゃ」
「…有難うございます。その御言葉嬉しく思います。ですが、一つ撤回をお願いします。私が例え強くてもこの世界に居候という形で居るのです。この世界で偉いのは山本元柳斎重國様…あなたです。私は人に命令するというのは好きではありません…それに人は皆同じ。力が違うというだけで相手を見下し、簡単に排除するというのは嫌いです…一人一人違っても皆人間なのです。それを忘れてはいけないと思います。相手に頼むと言うのに命令なんて以ての外…ですから、この様な形になったのです。例えこの行為が嫌だと仰ってもこの考え方は変えるつもりはありません。」
「頑固じゃの」
「ですが、仲間に手を出したその時は本気で相手を殺します。死にたくないのなら…止めておく事を先に言わせて頂きますね。」
ニコリと微笑み殺気を消した。
「皆に伝えて置くことにしよう」
咲は立ち上がった。
「それでは失礼しました」
頭を下げ、装飾を元に戻した。
結界を解き、もう一度山本元柳斎重國の方を見て頭を下げた。
そしてその部屋を後にした。
神田も共に…
「ハァ、疲れた」
その言葉に神田は笑った。
「お前面白いな。本当…さっきまであんなに真剣だったのに…ククッ…」
「うっせッ…行くぞ」
「まぁ、どんな咲でも好きだけどな」
歩き出していた咲の足が止まりフリーズしている。
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