第16夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
神田はフラついている。
「ユウ、しっかり捕まってろよ‥じゃないと落ちるから」
言われた通りに咲にしがみつくように抱き締めた。
「んなっ///クソッ!」
そう言って遠くにいる冬獅郎に追い付く為に瞬歩を使った。
「…もう離してくれ。恥ずかしい///」
腕から抜けようと試みるが全く効果はなく神田の腕には更に力が入った。
「ユウ…「俺の事、嫌いか?」
そう発した言葉や体は微かに震えている。
「嫌いじゃないよ」
消えてしまいそうな声で‘良かった’と呟くその様はとても愛らしく見えるだろう…
そんな神田の頭を咲は撫でた。
「ほら、行くぞ」
顔を上げて、歩き始めた。
冬獅郎はたまに気を使って後ろを振り向きながら歩いてくれている。
「冬獅郎…場所だいたい教えてくれたら瞬歩でいけるから…毎回毎回後ろ向いてくれてるの悪いから」
「前にガラの悪い奴と戦った広間に移動してくれ…先に行ってる」
「分かった」
冬獅郎は目の前から姿を消した。
「少しだけ瞼閉じて掴まってろ」
首を縦に振るだけで今までの神田には見えないくらい弱々しい…
瞬歩を使って前に使った広間まで行った。
「目開けて良いよ」
ゆっくり瞼を開ける神田はとても頼りなさそうだった。
「どうしたの?ユウ…」
顔を咲の肩に埋めた。
.