第16夜
夢小説設定
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救護班を見送ってから冬獅郎を見た。
「事情話すよ」
首を縦に振ったのを見て口を開いた。
「今、敵に閉じ込められているんだ。それはもう少ししたら消滅してしまう。その中で敵が居るから倒すためにユウが残った。でも、相手も強いし消滅までの時間ももうすぐなんだよ。だから、俺の力使ってこの世界に行けるようにした。ユウが向こうの世界から居なくなった瞬間、あとを追って来た。だから、俺達は此処にいる。突然の事で驚いていると思うけど、許して欲しい…俺がユウを置いて元の世界に戻っても乱暴な扱いはやめてくれ…。そして、こいつは短気だから気に障るような言動は控えてくれ。必ず後から向かいに来る。迷惑を承知の上で言っている。本当に申し訳ない…」
頭を下げて謝っている…
「隊長より上の位なんだから頭を下げんなよ‥咲の言ったことは周りの奴等にも伝えておくから何の心配もいらない、だから安心して戻れ」
「俺は位とかに縛られたくない…皆1人の人間だ。しかも、俺みたいに突然現れて何もせずに命令なんて出来ない。どんな状況でもそれは曲げられない…俺のお願い聞いてくれて有難う」
目を伏せて言った…
頬を涙が伝った。
その涙は神田の指によって拭われた。
「泣くな…」
「あぁ…さっき約束破っちゃった。ごめん」
「守ってくれてたんだな」
「うん」
「俺の最後の声届いたか?」
「ちゃんと…届いたよ。体平気?」
「全く問題無い」
「冬獅郎…少し大きめの部屋ってある?」
「あるが…何するつもりだ?」
「ちょっとな…やらなきゃいけない事があるんだよ」
「分かった…着いて来い」
前を歩いて行く冬獅郎…
「ユウ…立てるか?」
「あぁ…平気だ」
そう言ってソファーから立ち上がった。
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