第16夜
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その後を直ぐに天帝は追った。
「門開けてくれ。急ぎなんだ」
「わがりまじだ。直ぐにあげまず」
中に入れてもらった瞬間地面を蹴った。
「救助班!救助班!居ないのか?」
壁を殴った。
「そこに降ろしてくれ。俺がやる」
《主!力を使ったらまた倒れてしまいます!》
「良いから…降ろせ」
天帝はそれに従い、ソファーの上に降ろした。
両手を神田に翳し、息をゆっくり吐いた。
意識を集中させると、光が神田を包んだ。
時間がたつにつれ傷が癒えていった。
「ふぅ…ちょっとキツいな…」
梵字が前より広がっている…
(ユウ…また命を代償にしたの?)
そう思うとまた涙が流れ始めた咲
後ろからは足音がし始めた。
「天帝、戻れ」
足音は確実に着実に近づいているのだ。
「咲か?」
「冬獅郎…?」
「おぃ!何泣いてんだよ!そいつ誰だ?」
「冬獅郎、救助班呼んでくれ…ユウが!」
「少し落ち着け!呼ぶから此処にいろ!いいな?」
首を縦に振った。
冬獅郎は居なくなり、神田と咲だけが残った。
「死なない…よね?ユウ、返事してよ」
神田の手を握り締めた。
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