第15夜
夢小説設定
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腕をそのまま引き寄せられた。
「ユウ?どうしたんだよ」
神田は咲を見た。
「どうした?」
神田は咲の頬に唇をつけた。
「へ?」
素っ頓狂な声を上げてしまった咲
「俺は…咲が好きだ!」
「俺も好きだよ」
「そっちの好きじゃねェ!本気でお前が好きなんだ」
咲は神田の大声に肩を震わせた。
「考えといてくれ…」
そう言うと、咲を解放してスキン・ボリックに振り返った。
「俺がもう一度お前に会えることが出来た時に返事をくれ。直ぐにとは言わないから…良い返事、待ってる」
首だけを咲に向け、微かに微笑んだ。
「わかった…真剣に考える。ユウが納得出来るような返事を…。じゃ、またな」
咲も神田に微笑んだ。
とても悲しい微笑みだったことは本人は知らない
扉をくぐった。
長い長い廊下を歩き続けた。
(ユウ…俺はどうしたら良い?皆大好きだ。何にも変えられない。でも、ユウは…どうしたら。)
ピシッ
何かにヒビが入る音がした。
「え?」
遠くの方からアレン達の声がした。
「近くにいるのか…」
そしてまた歩き始めた。
咲の頭の中は神田の告白でいっぱいだった。
そんな事も頭から吹っ飛ぶような事が起きた。
咲は頭を抱えながら膝を地面につけた。
頭に響いたのは神田の声…
…―――わりぃ…間に合わなかったみたいだ。咲…愛してる―――…
それが頭の中で木霊している。
咲の瞳からは涙が止めどなく溢れている。
「ユウ…ユウ…ユウー!ライド俺をユウが行った世界に連れてってくれ」
ライドは無言のまま咲をその世界に飛ばした。
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