第15夜
夢小説設定
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神田はじっと腕を見た。
「ちょっと体に異変が起こるから…ちょっと覚悟しろよ」
「はっ…?!うっ…」
神田は腕を手で押さえて膝をついた。
「…んだ、これ…?」
肩で息をし始める始末
「そろそろ体に血が馴染むから。効き目は一週間。それが過ぎたら血は消えるから。多分…」
その不確か過ぎる言葉に神田は睨んだ。
「睨むなって。逆に力が出るからさ!」
未だに睨み続ける神田にため息をついた。
神田の視線に合うようにしゃがみこんだ。
「ごめんな…仲間を失うのは嫌…だから。我慢してくれよ…?」
「わかっ…たよ」
そう神田は返事をした。
「有難うユウ…頑張ってね…負けないでくれよ」
「あぁ!」
そして、立ち上がった。
もう先程までの肩で息をしていた神田ではない。
「じゃあ、俺先に行くね」
コートを翻して、扉に向かって歩いて行こうとしたが…
パシッ
腕を神田に捕まれたので振り向いた。
「その手のひらどうする気だ?」
「あっ!忘れてた」
ぱっくりと切れている手のひらを見た。
ポケットからハンカチを出し、咲の手に巻きつけた。
「ユッ、ユウ!ハンカチが汚れるだろう!」
慌ててハンカチをはずそうてした。
「良いから。それしとけ」
「…わかった、じゃ行くね」
今度こそ行こうとした。
咲の手を掴んだ。
「何?」
神田の方を振り返った。
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