第15夜
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ティキ・ミックは触れようとした手を震わせていた。
それは、殺気と妖艶な笑みの影響だろう。
神田でさえ脂汗を流す程の殺気…
(何だ…この殺気は)
震える手に力を入れ、流れてきた汗を拭った。
「どうした?触れないか?まだ命が欲しいと…」
神に近いオーラを纏ってティキ・ミックに話しかけた。
勿論殺気はそのままだが…
「まだ惜しいね…(笑)」
「小心者…」
それを吐き捨てるように言った咲
「そろそろ元の姿になれよ…」
そう言うと体が徐々に黒くなり、額には十字架があらわれた。
「出口欲しいんだろ?やってもいいぜ?この方舟に出口はもうねェんだけど、ロードの能力なら作れちゃうんだな出口」
髪を掻き揚げ舌を出しながら喋った。
手から離し宙を舞った鍵を手の中におさめたと同時に、ティキ・ミックの後ろから光と扉が出て来た。
「うちのロードはノアで唯一方舟を使わずに空間移動ができる能力者でね。ど?あの汽車の続き。こっちは出口、お前らは命を賭けて勝負しね?今度はイカサマ無しだ。少年」
その言葉には色々な感情がつまっているのだ。
回り始めた歯車は止まらない…
止めることが出来るのは誰?
さぁ、死と隣合わせの勝負が始まった。
生きて帰ることが出来るだろうか…
誰もその答えを知らない
結末を知っているのは神だけ。
神の手の上で転がされるのだ…
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