第13夜
夢小説設定
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ライドは咲が消えた場所を見て呟いた。
[自分がいつ爆発するか分からないってことか。仲間を命懸けで守る奴だもんな]
そして、ライドも消えた。
咲はゆっくりと瞼を開けた。
「着くさ…大丈夫なんか?」
「あぁ。大丈夫だ…」
ラビの腕からゆっくり起き上がった。
「サンキューな。俺は大丈夫だ」
笑ってみせた咲
それはとても神々しい笑みだった。
アクマはとまり、船を降ろした。
船から降りようとすると、ラビが手を差し出した。
その手に手を乗せ、下に降りた。
「ラビ、有難う。」
「当たり前さ」
「ようこそ日本へ!」
船から全員降りると歩き出した。
先が見えない階段を登り始めた。
改造アクマは人型に戻った。
「日本国はもう三百年近く他国との貿易干渉を一切拒絶した。閉ざされた国として東の果てに存在してきた。誰も入れず誰も出てこれない…」
「考えてみればうってつけの隠れ家だ。おそらく三百年の歴史の裏には伯爵が潜んでいたのではないか?」
「そうだっちょ。伯爵様は日本を拠点に世界へ魔導式ボディを送り出してたんちょ。日本人口の9割はオイラたちアクマで国の政はすべて伯爵様が行ってるんだっちょ」
「三百年も…」
「伯爵とアクマの楽園っすね、まるで」
「この国に人間が安心して息できる場所なんて無いんだっちょ。まぁ、それはオイラ達アクマにも言えることだっちょが…」
「ちょめ助それってどういう…?」
ちょめ助は動きを止め階段を睨んだ。
「何かいる…!」
「サチコ…」
「川村!」
「サチコって」
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