第13夜
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雨が降っているから涙を流しているなんて分からない…
(あなた達の死は無駄にしない…必ず勝ってみせる)
顔を上げ、5人を見た。
改造アクマが船を担いだ。
「江戸までまだ距離があら、とりあえず近い伊豆へオイラが連れてってやるっちょ」
「足元気をつけて…」
「必ずお役に立ちます!」
「ありがとうございます。さ、アニタさんとマホジャさんも」
リナリーはアニタな手を差し出したが、アニタの手はリナリーの髪に触れた。
「髪…また伸ばしてね。とても綺麗な黒髪なんだもの。戦争なんかに負けちゃダメよ?さようなら」
船との距離が離れていく。
「アニタさんっ!!?え…そんな…!そんな…」
リナリーは崩れた。
ミランダは涙を流しながら、イノセンスを解除した。
体には星のマーク…
アニタは手を空に掲げ涙を流した。
体が砂となり、髪どめが宙を舞った。
「つっ…飛翔」
翼を生やし、沈みかけている船を追いかけた。
そして、アニタがしていた髪留めを手の中におさめ握り締めた。
「…勝ちます。見守っていて下さい」
そして、歌を紡いだ
雨にかき消されてしまいそうな歌声だったけれど…
「全ての者に至福を…」
空気を切るように、小舟に戻った。
翼を羽ばたかせて…
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