第13夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その後マホジャが入ってきた。
「皆さん、甲板へ来て下さい」
その言葉に施され、甲板に出た。
そこには雨に濡れながら5人立っていた。
(生き残ったのはこれだけ…)
「あの…船員方の姿が全然見えないであるぞ?」
「あっ、ホントだ。どこに…」
リナリーは目を開いた。
「まさか…っ」
「ごめんなさい。船員らには見送りは不要と伝えました」
「今は船内で宴会して騒いでます」
「どうかお許しください。最期の時を各々の思うように過ごさせてやりたかったのです」
「生き残ったのは…あなた方だけなんですか…!?」
リナリーとミランダの瞳からは涙が溢れていた。
ミランダの肩に手を添えたアニタ…
「良いのです。私達は皆アクマに殺されサポーターになった。復讐の中でしか生きられなくなった人間なのですから。我ら同士の誰ひとり後悔はしていません」
「江戸へ進むと我らがつくった道をひき返さないとあなた方は言ってくださった。それがとても嬉しいです」
{勝ってくださいエクソシスト様!!!我らの分まで!!進んでいってください!!!先へ!}
「拡声器から…!?」
{我らの命を未来へつなげてください!!!!}
「船員さん達だわ…っ」
「みんな…」
{生き残った我らの仲間を守ってください…}
「あいつら何を…っ」
{生きて欲しいです!!平和な…未来で我らの同士が少しでも生きて欲しい…っ勝ってくださいエクソシスト様!!!}
咲はそっと誰にも見えないように下を見て泣いた。
涙を拭うこともせずただ泣き続けた。
.