第12夜
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「もう仮面はいらない」
雨を見ながら小さく呟いた。
「有難う。仮面を溶かしてくれて…戻れたよ…」
痕が残っている腕を手で触れた。
ラビが傍に寄ってきて頬に手を添えた。
「泣いてるさ」
「えっ?」
咲は自分の頬に触れた。
「本当だ…」
瞼を閉じ、最後の一粒の涙を流した。
「大丈夫だよ…そんな顔すんなって」
頬に添えられているラビの手に手を重ねた。
「本当さね?」
「うん。心配性だなラビは…(笑)」
先程の泣いていたのを感じさせないような笑顔…
花が咲くようにふわりと笑った。
.